「AAA」をより多くのユーザーに 住友ゴムの「エナセーブPREMIUM」

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カテゴリー: レポート, 試乗

「エナセーブPREMIUM」

「AAA」をより多くのユーザーに

 JATMAが策定した低燃費タイヤのラベリング制度。ダンロップの低燃費タイヤ新商品「エナセーブPREMIUM」は、そのラベリング制度で転がり抵抗性能等級「AAA」、ウェットグリップ性能等級「c」を達成(215/45R17と155/65R14の2サイズは転がり抵抗「AA」)。「エナセーブ」ブランドの中で、もっとも高い低燃費性能を誇る。

 しかも、リム径14インチから17インチ、偏平率もスタンダードの70シリーズから偏平サイズの45シリーズまで、15サイズを一挙に上市し、2月から順次発売している。「AAA」の低燃費タイヤとして、このように豊富なサイズラインアップを揃えたことも特徴の一つだ。

 山本悟執行役員ダンロップタイヤ営業本部長は、「国内の2大量販店における調査で、当社の低燃費タイヤが2年連続で売上げナンバーワンの評価をいただいた。その低燃費タイヤのラインアップの頂点、トリプルAの商品がこの『エナセーブPREMIUM』である。トリプルAの商品についてもより多くのお客様に装着していただきたいという観点から、今回サイズラインアップを揃え、満を持して市場に投入するものだ」と語る。

 タイヤ技術本部第一技術部の鈴木俊昭部長も次のように言及している。「われわれの低燃費タイヤの技術を結集し、また進化させて開発したのが新商品だ。トリプルAの低燃費性能をより多くのお客様にお届けするために、14インチのコンパクトカーから電気自動車、ハイブリッドカーまで対応できるよう、サイズを揃えた」

 一方、同部の白水利通課長は新商品を技術面から解説。白水課長は「技術的にみて、小さなサイズでトリプルAを達成するのはむずかしい開発テーマだ」とした上で、新商品は材料開発を進化させた新技術「4D NANO DESIGHN」を駆使して開発。「両末端マルチ変性ポリマー」と「耐熱高反応結合剤」による「新低燃費ゴム」を採用し、低燃費性能とウェット性能を両立。新開発のパターンとプロファイルの採用で、高い操縦安定性を実現したとしている。

 なお、同社の公開テストデータによると、従来品「EC201」対比で、燃費性能は約6%、ウェットブレーキ性能は約9%、それぞれ向上したことを示している。

各性能を高次元でバランス 難しい14インチでも目標性能を達成

「エナセーブPREMIUM」 「エナセーブPREMIUM」の性能評価にあたっては、国内カーメーカーで長年、新車開発の評価ドライブを務めた経験を持つ早津美春さんをドライバーに迎え、主に同乗走行のスタイルでロードインプレッションを進めた。

 試乗は、会場の袖ヶ浦フォレストレースウェイを起点に、一般道である房総横断道路を経て、圏央道の木更津東ICから館山道の姉ヶ崎袖ヶ浦IC、国道24号線を辿って出発点に戻るという、45分ほどのドライブコース。新商品と現行品「EC202」との比較評価では、トヨタ・プリウス(195/65R15)を、新商品のみの絶対評価では、マツダ・デミオ(175/65R14)と、日産・リーフ(205/55R16)を使用した。

 まずプリウスによる比較評価。低燃費タイヤは相対的に剛性が高めに設計されていることから、路面からの振動を拾いやすく、そのためにノイズが気になるところ。現行品ではハーシュネス(微振動)なのだろうか、高音の領域でやや耳に障ったが、新商品ではそれが随分と改善されスッキリとしたような印象だ。

 段差を乗り越すときの収まり具合も、ショックを包み込むよう。「乗り心地がマイルドになった」と、早津さんが感触を伝えてくれる。

 ハンドリングについてはどうだろうか。高速走行中の微小蛇角時に、現行品で不感帯と呼ばれる“遊び”がやや大きい部分が見られたと、早津さんは指摘していたが、新商品ではそれが解消されているという。

 「リムサイズの小さいタイヤでの低燃費化はむずかしい開発テーマ」だというが、デミオで評価したところ、現行品と遜色のない乗り味。リーフではタイヤのリム径が大口径化していることで、高速走行での直進安定性がより高まった印象だ。早津さんは「タイヤのセンタリングが良く出ていて、タイヤを切ったときの位相遅れが解消されている。蛇角に対して忠実なので、扱いやすい仕上がりだと言える」と話す。さらに、「路面のインフォメーションを的確に伝えてくれるし、グリップ感もきちんとある」、そう続ける。

 転がり抵抗性能等級「AAA」でありながら、タイヤとしての性能バランスが高い次元で保たれているとし、早津さんは「エナセーブPREMIUM」を高く評価した。


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