ドライビングを楽しむユーザーへ 住友ゴム工業「DIREZZA ZII」「LE MANS4」に試乗

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カテゴリー: レポート, 試乗

「DIREZZA ZII」

史上最速を目指しシリーズの良さ継承しさらに進化

 ドライグリップ力を高め、スポーツ走行を楽しむユーザーをターゲットに置く「DIREZZA」シリーズ。サーキットでのラップタイムを短縮し、シリーズ史上最速のストリートラジアルを目指し開発されたのが新商品「DIREZZA ZII」だ。「DIREZZA Z1 STAR SPEC」の後継モデルとなる。

 現行品に対しランド比を2.5%高めたパターンデザインを採用し、接地面積をアップ。ショルダー部の剛性を高めることで、グリップ力のさらなる向上を実現した。ブレーカー部に「ハードトッピングゴム」を採用することでハンドリングレスポンスを向上。「真円プロファイル」により、全荷重域でリニアなコントロール性能を発揮するとしている。

 同社の公開テストデータによると、社外テストドライバーが兵庫県のセントラルサーキットでタイムアタックを行った結果、最速LAPは現行品に対し1.3%短縮。1周目LAPでは1.7%も短縮しており、優れた初期グリップを発揮している。

 ターゲット車両は小排気量から大排気量のスポーツカー、スポーティーカー。発売サイズは14インチから19インチまで、偏平率は60シリーズから30シリーズまで、31サイズについて3月から順次発売した。

ドライビングを楽しむユーザーに

 新商品のロードインプレッションにあたっては、ベテランモータージャーナリストの早津美春さんをドライバーに迎えた。

 「DIREZZA ZII」は、スバル・インプレッサ(245/40R18)をテスト車両として使い、早津さんに新商品と現行品を会場のサーキットコースでそれぞれアタックしてもらい比較評価。「LE MANS4」は、早津さんとの同乗走行スタイルにより、トヨタ・プリウス(195/65R15)とVW・ゴルフVI(215/45R17)を使い、会場周辺の一般道と高速道路を走る絶対評価とした。

 まず、「DIREZZA ZII」。クルマ市場では、トヨタ86など、ドライビングを楽しむクルマの人気が復活する傾向を見せており、新商品はそのトレンドに対応するもの。「年月をかけてチューニングしてきた」(山本悟執行役員)ストリートラジアルだ。

 アタックを終えた早津さんに聞くと「現行品もとても良いのだが、新商品は特にブレーキング性能が上がった。制動をかけたとき、現行品は車体がお辞儀をするようだったが、新商品はキチッと止まる。コーナリング時のインフォメーションが良く、蛇角に対し順応に反応してくれる。ハンドリング性能にすぐれると言える。ケース剛性がしっかりとしていながら、4輪全部でグリップするというフィーリングだ」このようにコメントしてくれた。

 「スポーツドライビングを楽しむドライバーに最適だと思う」。早津さんは「DIREZZA ZII」をそう評価した。

「LE MANS4」
「LE MANS4」

 一方「LE MANS4」についてはどうだろうか。「LE MANS」は、運動性能と快適性能を高次元でバランスさせたコンフォートタイヤとして、1982年からシリーズ化され、新商品はその第14代目にあたる商品だ。

 筆者も実際ハンドルを握ったが、高速道路における継ぎ目の乗り越しをはじめ、どんな状況の路面であってもノイズがとても良いという印象だ。高速走行時の応答性も、イメージ通りにピタッとトレースすることができる。

 早津さんは「ラグジュアリー性能は従来のLE MANSそのままに、静粛性が大きく上がった。入力がとてもマイルドで乗り心地が良い。高速ドライブ時の応答性、安定性も高いレベル。LE MANSの良さを継承しながら、燃費性能、ノイズ性能が加味されたと言って良いのではないか」と評価する。

 新商品はラベリング制度で転がり性能等級「A」、ウェット性能等級「b」(一部「c」)の低燃費タイヤだが、シリーズで培った高次元バランスを引き継ぎ、さらに性能進化したと言える。


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