“走り”と“エコ”を両立した日本グッドイヤーの「EAGLE LS EXE」

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カテゴリー: レポート, 試乗

「EAGLE LS EXE」

“走り”と“エコ”の両立

 日本グッドイヤーは乗用車用タイヤの新商品「EAGLE LS EXE」を2月1日から発売開始した。まず41サイズについてリリースし、3月に22サイズ追加、合計63サイズの豊富なラインアップで幅広い車種に対応する。同社では発売に先立ち、メディア向けの試乗会を東京・晴海で開催し、「EAGLE LS EXE」の性能をアピールした。

 「EAGLE LS EXE」は、低燃費を実現しながら走る喜びを感じさせる“ツーリング・エコタイヤ”として、エコタイヤに新たな価値を提案した。

 トレッドには、左右非対称パターンを同社のエコ系、コンフォート系タイヤで初採用した。イン側のブロックで排水性、アウト側で操舵レスポンスを上げ、センターリブを5リブにすることでシャープなハンドリング性能を実現。また専用設計の高剛性コンストラクションでは、接地形状を最適化するEXEケースラインと薄型・高剛性サイドウォールにより、横剛性を30%アップさせた。さらにトレッドのベースコンパウンドに低発熱NVRラバーを採用。振動とノイズを抑えるとともに、転がり抵抗を低減した。

 この一連の技術により、転がり抵抗を17%低減しながらウェット性能を8%向上、ラベリング制度のグレーディングはA/b(一部サイズはA/c)をマークした。

ウエット性能が目に見えて向上

「EAGLE LS EXE」
「EAGLE LS EXE」試乗会

 試乗は特設会場内のクローズドコースおよび周辺一般道路・高速道路を使用して行った。まずクローズドコースではWET旋回、凹凸路、Wレーンチェンジについて、従来モデル「EAGLE LS2000 HybridⅡ」との比較で試してみる。使用車両はトヨタ「プリウス」で、タイヤサイズは最もポピュラーな195/65R15サイズだ。

 「LS2000」との違いが最も顕著だったのが、WET旋回。濡れた路面上を一定のスピードと舵角で円旋回を行ったところ、「LS2000」では時速40km付近でふらつき、絶えず修正舵が必要になった。それに対し「EAGLE LS EXE」では、時速45km位まで修正舵の必要が無かった。トレッドが路面を確実に掴み、かつ適切に排水している証拠で、アウトへの膨らみも抑制される。

 また凹凸路の乗り心地でも、進化を感じ取ることができた。時速50kmで比較したところ、「EAGLE LS EXE」の方が明らかに当たりが柔らかく、振動が抑えられていた。特に突き上げで角が丸くなっているような感じだ。

 Wレーンチェンジは、時速60kmまで加速し直前でフルブレーキをかけながらステアリングを切る過酷なもの。ここでも「EAGLE LS EXE」はステアリングの反応がよりダイレクトで、車両の挙動もふらつくことなくピシッと決まった。タイヤのスキール音が少なかったことからも、ドライグリップがしっかりしている。

 新旧を比較してみると、従来の「LS2000」はコンフォートタイヤでありながら、走りの性能もバランス良く兼ね備えたマルチなタイヤだった。対して「EAGLE LS EXE」は低燃費化を図りながらも、走りの安定性と乗り心地でさらに磨きをかけた印象だ。

 続けて、一般道と高速道路に舞台を移した。試乗車はメルセデス・ベンツ「E300アバンギャルド」(245/45R17)。高速走行に定評のあるドイツ車をチョイスした。

 首都高速道路の豊洲インターチェンジから、東関東自動車道の湾岸習志野インターチェンジまでの約26km区間を往復する。まず感じられたのが、高速道路の継ぎ目を乗り越えた時の突き上げが滑らかだということ。試乗車は45%の偏平・幅広サイズを装着しているため、乗り心地についてはどうか?と思っていたのだが、それは杞憂に過ぎなかった。

 時速100kmで巡航を続けたが、加減速やレーンチェンジ、インターチェンジ出口のコーナリングなどでイメージ通りのラインが描け、快適にドライブすることができた。グッドイヤーではヨーレートが14%改善したとして、こうしたスムーズさを“線形感”と表現している。なるほど、と納得がいった。

 今回の新商品のターゲットユーザーは、かつて走りを楽しんでいた30~50歳代の“オトナ”の世代。そこを意識してか、試乗会で用意された車両も日欧の代表的なプレミアム系4ドアセダンが中心だった。しかし、この走りのパフォーマンスの高さであるなら、スポーツ系の2ドアクーペ--ホンダ「CR-Z」や今春発売予定のトヨタ「86」、スバル「BRZ」にも打って付けなのではと感じた。


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