ブリヂストン初の市販用ランフラットタイヤ「POTENZA S001 RFT」

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カテゴリー: レポート, 試乗

POTENZA S001 RFT

市販用ランフラットタイヤ「POTENZA S001 RFT」販売開始

 ブリヂストンは、ランフラットタイヤの新商品「POTENZA S001 RFT」を7月1日から発売した。「POTENZA S001 RFT」は、同社初の市販用ランフラットタイヤ。ランフラットを純正装着する車両の補修用としてだけでなく、タイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)とランフラットに対応したアルミホイールを装着すれば、ノーマルタイヤ設定の車両にも使用できる。

 サイド部を柔らかくして乗り心地を改善するため、たわみによる発熱をコントロールする技術を採用した。「新サイド補強ゴム」には同社の材料技術「ナノプロ・テック」を採用。これにより発熱を従来比半分に抑えた。あわせて、空気の乱流を利用し冷却する「クーリングフィン」を採用した。なお、トレッドゴムおよびパターンは、ノーマルの「POTENZA S001」と同じものを使用し、高次元のドライ・ウェットパフォーマンスを発揮する。

 発売サイズは、195/55RF16 87V、205/55RF16 91V、225/45RF17 91W、245/40RF18 93Wの4サイズで価格は3万6540円から7万3290円(税込)。

より進化した乗り心地を体感

POTENZA S001 RFT
POTENZA S001 RFTの試乗会

 同社は6月18日、栃木県那須塩原市のプルービンググラウンドで日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)向けのタイヤ勉強会を開催し、ランフラットタイヤの新商品「POTENZA S001 RFT」の試乗を行った。試乗ではパンクタイヤ走行と新旧商品の乗り比べを行った。

 まずパンクタイヤ走行では、駆動輪左側の内圧をゼロの状態にし、コース内を時速40km前後で試走した。前輪駆動のホンダ・CR-Zで試してみると、異音が聞こえるもののハンドルが取られるといった不具合を感じることは無かった。後輪駆動のレクサス・GS430にいたっては全く違和感がなく、TPMSの表示で初めて空気圧不足が分かるほど。改めてランフラット装着時におけるTPMSの必要性を確認した。

 次に新旧商品の乗り比べでは、BMW525iに「POTENZA S001 RFT」と従来品の「POTENZA RE050 RFT」、ノーマルタイヤの「POTENZA S001」の3商品を装着し乗り比べた。

 はっきりと違いが分かったのが段差路面の乗り越し。特に乗り下げでは「POTENZA S001 RFT」の方が明らかに柔らかな着地だった。従来品と比較してサイドの補強ゴムが薄くなった分、縦ばね性能が飛躍的に向上したことが効いている。ノーマルの「POTENZA S001」と比較しても、とくに大きな違いは感じられなかった。

 試乗当日は雨で路面はウエットの状態だったが「POTENZA S001」と同等のウェットグリップ性能を有しているだけであって、高速域でのコーナリングに不安を感じることは全くなかった。

 ランフラットタイヤというと固い乗り心地というイメージが定石のようになっていたが、それを覆すだけのものがあった。同社によれば「ECOPIA」や「REGNO」のランフラット化も技術的には可能であるという。ランフラットのさらなる普及が期待されるところだ。

ノーマルタイヤ車両にランフラット化を提案

TPMS B-01
TPMS B-01

 ブリヂストンが今回発表した「POTENZA S001 RFT」では、これまでのランフラットタイヤ新車装着ビジネスの拡大に加えて、ランフラット非装着車へのランフラット化提案という新しい試みを展開する。

 これは、ランフラットタイヤとタイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)、ランフラット対応アルミホイールをセットで販売することで、より幅広い顧客にランフラットタイヤのベネフィットを提供しようというもの。これをブリヂストンでは「Vehicle Free(ビークルフリー)」として推進し、7月からタイヤ館やコクピットでセールス展開していく。

 アルミホイールにランフラットタイヤを装着するには、パンク時にホイールが変形してタイヤが外れないようリムに十分な強度が確保されていることが必須条件。

ブリヂストンではランフラットタイヤを純正ホイールに装着できる車種を特定するとともに、非対応車種に向け市販用アルミホイールを設定した。ブリヂストンFVSが販売する「Prodrive(プロドライブ)GC-012L」「Prodrive GC-014i」「ECO FORME CRS111」の3商品が対応する。

 また3月から「TPMS B-01」を発売開始した。モニタリングを正常・注意・異常の3段階LED表示とし、ベーシックな機能に絞ることで1万5120円(税込、取付工賃別)と普及しやすい価格設定にしている。


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