ウェットと乗り心地を向上した低燃費タイヤ 横浜ゴム「BluEarth-1 AAAspec」「BluEarth RV-01」

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カテゴリー: レポート, 試乗

BluEarth RV-01 

ウェット操縦性と乗り心地をさらに向上した低燃費タイヤ

 横浜ゴムは2月4日、東京・台場で低燃費タイヤ「BluEArth」のメディア向け試乗会を開いた。このほど発表したフラッグシップモデルの「BluEarth-1 AAAspec」とミニバン専用の「BluEarth RV-01」について、その性能の高さを体感した。

 今回の試乗会では、会場内敷地と一般公道で「BluEarth-1 AAAspec」と「BluEarth RV-01」の諸性能を体感するメニューが用意された。このうち、転がり抵抗とウェットグリップについては従来商品との相対比較を行い、一般公道での試乗は新商品の絶対評価を行った。なお、今回の試乗会ではモータージャーナリストの竹岡圭さんとまるも亜希子さんに、要所で解説をいただいた。

 冒頭、「BluEarth-1 AAAspec」について転がり抵抗性能の実験を行った。これはスロープの上からギアをニュートラルの状態で滑走させ空走距離を計測するもの。車両はトヨタ・カローラアクシオ(タイヤサイズ・195/65R15)を使用し「DNA ECOS ES300」との比較を行った。

 実験の結果は「BluEarth-1 AAAspec」が85.0m、「DNA-ECOS」が49.2mで、距離にして約1.7倍の差がついた。距離に影響する追い風がなかったことからも「AAA」の性能は本物であることを見事に実証してみせた。

転がりの軽さを体感

 一般公道を使用した試乗ではトヨタ・プリウスに試乗。タイヤサイズは上級グレードに設定される215/45R17で、17インチの「AAA」はこの「BluEarth-1 AAAspec」のみである。

 実際に運転してみると、アクセルペダルから足を放したところで速度の落ち方が軽く感じられた。プリウスはアクセルオフ時に回生ブレーキがかかりモーターを介して充電するシステムのため、普通のガソリン車よりも減速感があるとのことだが、それにもかかわらず転がり抵抗の軽さを感じるのだから大したもの。またトレッド幅の広い45偏平サイズは乗り心地の面で不利とされるが、特に突き上げやノイズで不快に感じるようなことはなかった。

 次に「BluEarth RV-01」の乗り味を試してみる。まずはホンダ・ステップワゴンに乗り込み一般公道へ。装着タイヤの195/65R15は汎用性の一番高いサイズだ。

竹岡圭さん
竹岡圭さん

 助手席で乗った感じでは、ロードノイズが低く抑えられている。トレッドパターンは従来品の「DNA GRANDmap(ES450)」と同じものを継承しているので、もともと静粛性が高いレベルにあることを証明した。また道路のつなぎ目やマンホールの段差を越えたときの突き上げについても当たりが柔らかい。低燃費タイヤであることを忘れそうになるほどの上質さだ。

 ステップワゴンのステアリングを握るまるもさんに操縦性の印象を聞いてみると、「ミニバンによくある直進走行時のゆるゆる感が抑え込まれており、しっかり感がある。コーナリング時でも余計な切り増しをしなくて済むので運転しやすい。総じて性能の進化が分かりやすいタイヤ」と太鼓判を押した。

 続けて、ウェットグリップ性能について新旧の比較試乗を行った。会場内の路面に水膜を張ったスキッドパッドで定常円旋回を行うもので、車両はトヨタ・アルファード(235/50R18)を使用した。

 まずは従来品「DNA GRANDmap」から。時計回りに円旋回をしながら徐々に速度を上げていく。すると時速40km手前、37~38km辺りから挙動にふらつき感が出て、小刻みに操舵角を修正する必要があった。対して「BluEarth RV-01」に乗り換えてみると、同じ速度帯域でも小刻みな修正を施す必要がなかった。全体的な旋回速度も明らかに上がっている。

 これについて、記者の運転に同乗しアドバイスをしていただいた竹岡さんは「円旋回ではハンドルの操舵角と車速が関係し合うので、操舵角が少なく済めばそれだけスピードにマージンを多くとることができる。操舵が安定するのも、タイヤが路面をしっかりと掴んでいるからこそ」と解説。なるほど、と目から鱗が落ちた。

 ウェットの操縦安定性についてカタログデータでは約8.6%の向上としているが、それ以上の性能に感じられた。前述のとおりトレッドパターンに変更はないため、新しいコンパウンド技術――ブレンドポリマーとオレンジオイル、マイクロシリカを配合したナノブレンドゴムおよびサイドのたわみを適正化した新プロファイルによる効果であることは明らかだ。

 今回の2商品は、スタンダードレンジの「BluEarth AE-01」に続き、それぞれ超低燃費、ミニバン専用とターゲットユーザーが明確に分かれている。それでも、運転しやすさや乗り心地など人が直に感じる部分で“人にやさしい”タイヤであることは共通だと実感できた。


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