“人にやさしい”乗り心地性能を 横浜ゴムの「BluEarth AE-01」

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カテゴリー: レポート, 試乗

BluEarth AE-01

“人にやさしい”乗り心地性能を体感

 横浜ゴムが6月8日に発表した新商品「BluEarth AE-01」。エコタイヤの先駆である「DNA」シリーズで培われた低燃費性能に加え、快適性や利便性を追求した新世代のスタンダードタイヤだ。発表会と同日、大磯ロングビーチの第一駐車場をベースに試乗会が開かれ、その性能を体感した。 試乗の前に、転がり抵抗の違いについて比較実験が行なわれた。スロープの上から車両を転がし、空走距離を計測するもので、1998年から横浜ゴムが独自に始めた実験方法である。

BluEarth AE-01
転がり抵抗の比較実験

 テスト車両にはトヨタ・パッソを使い、同サイズの従来品(DNA ECOS)とBluEarthを履き替えて比較を行なった。実験の結果、DNA ECOSは111.0m、BluEarthは148.5mで、その差は歴然。性能データで示された数値(24%)を上回る低転がり抵抗性能を、見事に証明してみせた。

 公道での試乗は、西湘バイパスでのクルージングを中心に行なった。往路はモータージャーナリストの日下部保雄さんのドライブで、ダイハツ・ミラココア(155/65R14)に乗った。目地の段差が比較的きつ目で、所々舗装が荒れている部分がある西湘バイパスを、時速80kmで流す。

  記者が同乗した後席では、2BOXという車両の構造上、エンジン音や風切り音などの騒音が車内に反響していた。その中でも、タイヤのロードノイズが際立っていることはなく、煩わしさは感じない。音質が低く抑えられていることが奏功しているようだ。 日下部さんも「製造コストが抑えられている軽自動車で、このレベルの静粛性と乗り心地が確保されているなら、タイヤとしての満足度はかなり高い」と太鼓判を押す。コーナリングでは、大きめのロールに対しても良く踏ん張り、タイヤが鳴くことはなかった。

 復路で乗った車はプジョー・207(185/65R15)。ドライバーは、同社D-PARKタイヤ実験部の野崎弘さんにお願いした。ハンドリングの印象を聞いてみると「ステアリングの切り始めで、しっかりと手応えを感じる。切り増すにつれ重さが増幅していき、抜けることなく安心感がある。

 高速での直進性においては適度に重さがあり、路面の状況が分かりやすい。長距離を運転しても疲れにくいと思う」と運転のしやすさをアピールした。 乗り心地では、段差突き上げの当たりの柔らかさを実感。乗り心地に定評のあるプジョーとの相性も良好であるようだ。 駐車場内の特設コースでは、新旧商品の比較評価として、ドライとウェット路面についてそれぞれ試した。

 この試乗で一番印象に残ったのが、路面の突き上げ。トヨタ・ヴィッツ(165/70R14)でコースに設置された凹凸路を時速30~40kmで走り抜けたところ、シートの背もたれから腰に伝わるショックは、BluEarthの方が明らかに滑らかだった。ウェット性能については従来品と同等ということもあり、ブレーキング、円旋回ともにグリップが安定していた。

 「乗り心地、特に音の静かさが際立っていて、自信を持ってお勧めできる」--試乗会の前、トヨタ・プリウスで比較試乗をした南雲忠信社長のコメントが印象的だった。低転がり性能と静粛性、乗り心地を通じ、アピールポイントである“人にやさしい”というエコタイヤの新たな付加価値を実感することができた。

新開発のゴムとトレッドパターンで「AA-c」

BluEarth AE-01 「BluEarth AE-01」では、低燃費性能を高めながらウェットグリップ、耐摩耗性を確保するため、コンパウンド、トレッドパターン、プロファイルの3本柱で新技術を投入した。

 コンパウンドには、低発熱ポリマーとオレンジオイルを配合した新開発の「BluEarth AE-01専用ナノパワーゴム」を採用。ポリマーの分子鎖を長くし、末端部分を改良することで発熱によるエネルギーロスを抑え、転がり抵抗を低減した。

 またゴムにしなやかさを持たせるためにオレンジオイルを配合し、路面に密着させることでウェット路における高いグリップ力を確保した。 専用設計となるトレッドパターンでは、排水性と耐偏摩耗性を向上させるとともに、静粛性を追求した。センターまで貫通させずに湾曲させた“ドルフィングルーブ”、センター部に太い3本のストレートグルーブを配置した“ワイドストレートグルーブ”、太いラグとサイプを交互に配置した“マルチタスク・ショルダー”の3つのパターンは車外騒音(通過音)にも配慮され、従来品より約2dB低減した。

 プロファイルにおいては、独自のシミュレーション技術を駆使して最適化を図った。タイヤが回転する時の局所的な歪みを抑えるとともに、剛性や接地特性を見直すことで従来比10%軽量化。低燃費性能だけでなく、走行性能と快適性の向上を実現した。 この一連の新技術の採用により、従来品比で転がり抵抗を24%、パターンノイズを8.8%、ロードノイズを6.7%低減。低燃費タイヤラベリングのグレーディングは「AA-c」をマークした。


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