住友ゴム「ENASAVE EC202」の軽快な操縦性とソフトな乗り心地

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カテゴリー: レポート, 試乗

ENASAVE EC202

軽快な操縦性とソフトな乗り心地

ENASAVE EC202 住友ゴム工業はこのほど、ダンロップタイヤの新商品「ENASAVE EC202」を発売した。「ENASAVE EC202」は転がり抵抗を約20%低減した低燃費タイヤ。「EC202用コロエネゴム」と新パターンを採用することで低転がり性能と安全性能を両立、ラベリング制度のグレーディングでは「A-c」をマークした。はたしてそのポテンシャルはいかなるものか――。同社では2月17日、静岡県小山町の富士スピードウェイを舞台に、自動車関連メディアを対象に試乗会を開催した。

 今回の試乗会では当初、富士スピードウェイのレーシングコースで市街地走行パターンを模した試乗が行なわれるはずだったが、前日雪が降った影響で急遽、サーキット周辺の一般道路と構内駐車場を使用するものに変更された。残念ながらドライ路面での性能が確認できなかったことをお断りしておく。なお本紙の試乗は、モータージャーナリストの瀬在仁志さんをドライバーに、同乗形式とした。

「ゴムが密着したグリップ感」

瀬在仁志さん
瀬在仁志さん

 一般道試乗ではトヨタ・アリオン(195/65R15 91S)を使用した。外気温は氷点下1度で、路面はウェット状態だったものの積雪や凍結は無かった。走り出して瀬在さんに第一印象を聞いてみると、「まずグリップ感がしっかりしている印象で本当に低転がりタイヤかと思えるほど。ステアリングを切っていったときにも手応えがしっかりと上がってくる。これはゴムが路面にしっかりと密着している証拠であり、路面への追従性がよく、μ(ミュー)変化にも強い」とのこと。低温の濡れた路面であっても、グリップ力はしっかりと確保されているようだ。

 ハンドリングなどの操縦性は、「タイヤ全体を軽く作ってあり、軽快でキビキビ動く感じ。直進性もしっかりしており、頼りなさは感じない。基本的な運動性能はしっかりしている」

 また乗り心地の印象としては、「転がり性能をロスさせないようトレッドをしっかり作ってあり、路面の当たりに関しては少しコツコツ感が残る。でもタイヤ全体でしなる感じが出て、上手にバランスさせている。段差乗り越えの部分でもしっかりと頭づくりをしており、無駄な振動が抑えられている」と、設計のバランスの良さを評価した。

 「ENASAVE EC202」の低転がりを体感するために、本紙記者も実際にハンドルを握ってみた。サーキット敷地内通路の下り坂を利用し、ギアをニュートラルに入れた空走状態で車輌の動き出しを確認して見てみたところ、その軽さを感じ取ることができた。

 続いて、サーキット敷地内の駐車場でウェットグリップ性能比較を試した。パイロンで区切られた20Rの円周路に水を張り、旋回性能を見る。テスト車両はニッサン・ティーダ(185/65R15 88S)で、従来モデル(DIGI-TYRE ECO EC201)との比較を行なった。

 まず従来モデルについて瀬在さんは、「水はけ性能がよいため、路面をたたく音が気にならない。操縦性についてはふらついた感じはなく、軽さとリニアリティが程良くバランスされていてしっかり作ってある」と好印象。

 続いて「ENASAVE EC202」に乗り換えると、「手応えが軽くロールが深い。円旋回では時速52kmほどで滑り出しが起こったが、じわじわ出ていく感じなので穏やかで修正しやすい。操舵角も小さな移動量で済む」と、扱いやすさと穏やかさがプラスされていた。

 試乗を終えた後、瀬在さんに改めて総評を聞いてみた。「従来モデルは乗り心地で多少固さが残っていたものの、ウェット路面でもGがしっかりあったことから、走りの方向にふったキャラクターといえる。それに対して『ENASAVE EC202』は、路面からの入力に対して優しくいなす感じで乗り心地にふったキャラクター。低転がりと街乗りに最適化されたチューニングで、ファミリーユース向けといえる。新旧の優劣というよりもキャラクターそのものが違う感じだが、いずれのタイヤでもキビキビ動くダンロップらしさが感じられた」と評した。


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