東洋精器工業「ロードサービスカー」

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カテゴリー: レポート, 整備機器
東洋精器工業「ロードサービスカー」
東洋精器工業「ロードサービスカー」

ツインコンプレッサーで効率化実現

サービスカーの後方
サービスカーの後方

 東洋精器工業はタイヤサービスカー(ロードサービスカー)を新たに開発し、この秋から本格販売を始めた。タイヤサービスカーの企画・販売を長年にわたり展開してきた同社が今回発売した新型車は、出張作業時の機動力や作業効率を大幅に向上させる「ツインコンプレッサーシステム」の採用と、それによる「大容量窒素発生装置」を搭載したことが大きな特徴となる。

 同社の上霜和訓取締役第一営業本部長は、「今回の車両はお客さまからのご要望を多く詰め込んでいるが、もっともこだわったのはコンプレッサーの容量」と説明する。

 従来型のサービスカーではスペースの問題から搭載するコンプレッサーに制限があったが、新型車では5.5kWと3.7kWの2台のコンプレッサーを同時に搭載。1号機が作動した数秒後に2号機が作動するシステムになっている。同時に2台のコンプレッサーを搭載するのは国内のサービスカーで初めてとなり、そのノウハウは同社が特許を取得した。なお常時2台を起動させる必要がない場合は、仕事量に合わせ任意で片方のコンプレッサーを完全停止させておくことも可能。

 さらに「大型の窒素発生装置を搭載したい」というニーズに対しては、ツインコンプレッサーの装備により、発生量550L/分という最大クラスの装置を搭載することが可能となった。通常のエアー充填だけではなく、窒素充填の際に4本同時に作業を行ってもストレスがなく、店舗にいるような感覚で充填が可能だという。

 「これまではコンプレッサーの容量が足りないという要望が多かったが、新型車ならコンプレッサーのエアが溜まるまでの待ち時間もほとんどない」(上霜氏)--これから冬の繁忙期に入り、複数の作業者で現場に行って一気に作業を片付けるシーンも多くなるが、こうした際にも威力を発揮してくれそうだ。

 ほかにも後方床下の空きスペースを有効活用できる「ジャッキ後方床下収納」やオペレーターの労力を軽減するための「トラックジャッキ昇降装置」、強風時の車体揺れを防ぐ「車体振れ止めアウトリガー」など作業の効率化とオペレーターの安全確保、負担低減に貢献するシステムが随所に盛り込まれているのも特徴だ。

 なお同社では今回の発売を機にデモカーを製作し、全国のユーザーに向けて提案を進めているさなか。ユーザーの要望に合わせたオーダーメイドが可能となっている。

「折り畳み式安全ケージ」も開発

出張時の安全作業に
出張時の安全作業に

 同社は出張サービス時にオペレーターの安全を確保するため、「折り畳み式(移動式)安全ケージ」をロードサービスカーと合わせて提案している。今回製作したデモカーでは爆風防止シートを備えたケージの収納が可能となっている。

 上霜氏は「サービスカーの場合、安全ケージを積むスペースが無かったり、あるいは積み下ろしができないという事情があったが、折り畳み式にしてパワーゲートに装備しておけばスペースの問題は解消される。現地で簡単に組み立てができ、さらに爆風対策もできる」とそのメリット話す。

 車両から取り外し、セットするまでを実演してもらったが、組み立てるのに必要な時間は1分ほど。一人の作業者で全てを行うことができる。サービスカーの後輪でベースプレートを固定するため、万が一の破裂時にはケージ自体の飛散も防ぐ。タイヤサイズは乗用車用タイヤからトラック用まで対応可能。


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