「ジャパントラックショー2018」開催 タイヤ関連製品も多数

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カテゴリー: レポート, 現地

 5月10日から12日の3日間、「ジャパントラックショー2018」がパシフィコ横浜で開催され、前回(2016年)の約2倍となる5万1744人が来場した。タイヤメーカーからは日本ミシュランタイヤが出展したほか、生産財タイヤ向けの整備機器やTPMS(空気圧管理システム)などの展示も目立った。

日本ミシュランタイヤ

日本ミシュランタイヤ
日本ミシュランタイヤ

 6月から提供を始めるトラック・バス用タイヤの管理システム「ミシュランTPMSクラウドサービス」をメインに展示。実際の管理画面のデモンストレーションでは、タイヤ情報や位置情報を瞬時に表示して高い信頼性をアピールした。

 B2Bタイヤ事業部の尾根山純一マネージャーは、「万が一、タイヤにトラブルが起きた際、運行管理者やタイヤ販売店の方々が同時に状態を確認できる。ドライバーの方の不安解消や人手不足への貢献に繋げていきたい」と話していた。

 またワイドシングルタイヤやリトレッドタイヤ、建設機械・産業機械用タイヤなども展示して、多くの来場者が関心を示していた。

モビリティープラス

モビリティープラス
モビリティープラスの三輪社長

 バンザイと合同でブースを出展し、モビリティープラスが開発した独自の発電システムを搭載したサービスカーを展示した。このシステムはエンジンを停止しても約3時間、10馬力コンプレッサーを使用できる車載電源装置。トラックの荷台にエンジン発電機を搭載することなく三相200Vを発電し、7.5KWのエアーコンプレッサーと単相100Vの電源を供給できる。

 100V電源は各種電気機器や電動工具用として使用でき、小型トラックならでは機敏性を活かした出張サービスが実現するという。

 三輪智信社長は、「現場で作業を終えて、次の現場に行くまでの1時間くらいでフル充電できる。様々な車両でお客様のスペックに応じてカスタマイズできるのが強み」と話していた。

小林タイヤ商会

小林タイヤ商会
小林タイヤ商会

 今回、初めてブースを出展し、トラックバス用アルミホイールのオリジナルブランド「ストロンジー」をはじめ、ジャッキやソリッドタイヤの圧入器などを展示した。

 小林俊明社長は、「当社の商品や機械を実際に見て頂き、特徴を知ってもらうことが重要」と出展の目的を話していた。

オレンジ・ジャパン

 日本ミシュランタイヤの「TPMSクラウドサービス」にも採用されているブルートゥース機能を搭載したTPMS「HT430 BLE」やトレーラシャーシ完結型のTPMSを紹介。また、近く発売予定の車載器と連動してタイヤの空気圧や温度を表示できるモデルを展示した。

LDLテクノロジー

 ホイールに取り付けるホイールユニットセンサーと、センサーが検知したタイヤ情報を受信しディスプレイに中継するレシーバーコントロールユニット、ディスプレイを組み合わせたTPMSを展示した。

 また、今年末までにリリースを予定する「TPMS車両運行管理システム」を参考出品。クラウドを活用することで、ドライバーだけでなく運行管理者もパソコン上でタイヤ情報や車両位置などを確認できる。

 同社の販売代理店、PALTEKの高木聡氏は、「タイヤ情報だけでなく、庫内温度などの情報やドアの開閉センサーのデータも通知できる」と話していた。

タッチョー

 ブースでは、中国のサイレンタイヤのトラック用オールシーズンタイヤやスタッドレスタイヤなどを展示した。担当者は、サイレンタイヤの特徴として価格面と品質の高さを挙げた。

 サイレンタイヤは2002年に中国青島で設立したメーカーで、2016年の世界ランキングでは27位。

新日鐵住金

 “強い”“軽い”“美しい”という3つの要素を兼ね備えたアルミホイール「タフブライト」を出展した。同商品は独自に開発した高強度のアルミニウム鍛造合金を使用。国内で唯一、新幹線など鉄道車輪を製造する同社の技術を応用したという。

 交通産機品営業部産機・ロール室の稲垣啓太主査は、「一番アピールしたいのは商品の輝きだ。車両が綺麗であることは人材を集める上でポイントとなっている」と述べた。

アーコニック・ジャパン

 アルミホイール「アルコア・デュラブライト」をメインに展示。表面に特殊処理加工が施されており、汚れや腐食に強いのが特徴。また水洗いだけで新品時の輝きを取り戻すことができる。

 ホイール事業のセールス/マーケティングスペシャリストである池田優子氏は、「トラックを綺麗にすることで、企業のイメージアップにも繋がる」とアピールポイントを話していた。

 そのほか、アルティアのブースでは、アルティアのホイールバランサーや小野谷機工のタイヤチェンジャー、マナテック社のアライメントテスターを展示した。また安全自動車のブースではトラックカムのアライメントシステムが紹介されていた。


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