上半期のタイヤ販売 駆け込み需要で3年ぶりプラス

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カテゴリー: ニュース

 日本自動車タイヤ協会(JATMA)が7月10日発表した2017年上半期(1~6月)の市販用タイヤ販売本数(四輪車合計)は前年同期比7.6%増の3223万6000本だった。上半期としては3年ぶりにプラスへ転じた。1~5月までは5カ月連続で前年実績を上回り、特に各社の値上げが本格的にスタートする前の5月は対前年同月比で49.4%増と高い伸びを示した。ただ、6月はその反動で1割減となるなど先行きは不透明な状況だ。

6月は反動で前年実績割り込む

上半期のタイヤ販売推移
上半期のタイヤ販売推移

 今年は1月中旬以降、降雪があった西日本地区を中心に冬タイヤの販売は比較的好調に推移した。ただ3月になっても寒冷な天候が続いた影響で履き替え需要は例年より遅れたもようだ。その後、4月から5月にかけては値上げ前の駆け込み需要があったため、販売が急増。特に5月はトラック・バス用タイヤが前年同月比で7割増、乗用車タイヤも5割近い伸びを示した。一方で6月は駆け込み需要の反動が影響して前年割れとなった。

 上半期累計の販売実績は、乗用車用タイヤが前年同期比7.8%増の2421万2000本、小形トラック用が4.1%増の596万8000本、トラック・バス用が17.6%増の205万6000本となった。

 また新車用タイヤは6.8%増の2227万本となり、上半期として3年ぶりに増加した。小形トラック用は0.9%減の263万6000本と前年を下回ったものの、乗用車用が8.1%増の1892万4000本、トラック・バス用が2.0%増の71万本だった。

 6月単月では市販用が四輪車合計で前年同月比11.7%減の414万5000本で6カ月ぶりにマイナスとなった。乗用車用は11.2%減の305万4000本、小形トラック用も16.6%減の79万6000本と不振だった。トラック・バス用タイヤは2.0%減の29万5000本だった。

 一方、新車用は5.7%増の395万8000本と8カ月連続で前年を上回った。小形トラック用タイヤが減少したものの、乗用車用とトラック・バス用は好調に推移した。軽自動車を中心に新車販売が低迷した前年から回復した格好だ。

 また全国タイヤ商工協同組合連合会が毎月行っている概況調査によると、1~3月は苦戦したものの、4月から5月にかけては売上が増加した店舗を多く景況感が改善した。

 ただ、6月の情報連絡調査によると、売上げが前年同月に比べ増加したのは28.6%、減少は35.7%だった。指数は△は7.1ポイントとなり、5月の35.7ポイントより大幅に悪化した。

 5月は値上げ前の駆け込み需要があったが、その反動で売上げが伸び悩んだ地域が多かった。また地域やカテゴリーなどにより、値上げの足並みが揃わず販売の現場が混乱している状況も一部であったようだ。

 各社が4月から6月にかけて実施した値上げについては「TBユーザーは交渉してもなかなか値上げができない」(茨城)、「情報が出回りすぎて、何が真実なのか分からない状況」(静岡)などの意見があった。

 その一方で「トラックユーザーに対して値上げ率に応じた値上げを実施したが、思ったほどの混乱もなかった」(愛知)という声も寄せられた。

 下期は主要メーカーの多くがスタッドレスタイヤの値上げを表明しており、8月までにある程度の駆け込み需要が発生する可能性を指摘する声は少なくない。

 また、ここ数年は暖冬により厳しい商戦が続いただけに巻き返しへの思いも強い。さらに今シーズンは乗用車用の冬タイヤで大型の新商品が相次いで発売される予定で、マーケットの活性化が期待される。


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