メーカー、団体のトップに聞く“今年の展望”

JATMA集合写真
(左から)池田社長、清水社長、津谷CEO、野地社長、ペリニオ社長、金原社長

 グローバルで政治や経済に大きな変化が見られる一方で、今後大きな需要増は見込めない国内市場――先行きの不透明感が強まる中で、いかに対応するか。1月13日に日本自動車タイヤ協会が開いた賀詞交換会で、メーカーや業界団体のトップに、2017年の展望や最近のトピックをきいた。

ブリヂストン 津谷正明CEO
 (小平の開発拠点を再構築し、今年から施設の着工を予定している)
 「研究開発体制の強化に期待している。昨年は色々と難しいことがあったが、今年は明るい年にしたい。またIoT技術を活用したソリューションビジネスを生産財に限らず消費財にも広げていきたい」

住友ゴム工業 池田育嗣社長
 (英大手タイヤ販売会社の買収を決めた)
 「現在、欧米市場で集中的に手を打っており、これを実らせたい。英ミッチェルディーバー社は以前から付き合いがあり、いつかは一緒にやりたいという話があったが、米グッドイヤー社とのアライアンス解消により自由度が上がり実現できた。英国のファルケンのシェアは高くないが買収により2倍に高めたい。産業品・スポーツで海外のダンロップブランド事業の買収は、可能性が大きく広がると期待している。今年は色々なことに挑んでいくという気概をもって臨んでいく」

横浜ゴム 野地彦旬社長
 (生産財事業で買収の発表があったが)
 「数年前から生産財を強化していこうと動いてきたものが、ここにきて一つずつ実り始めた。今年は100周年ということも踏まえて、次に続く柱として大きく育てていきたい。中国経済もバブルが弾けると言いながらも産業機械が伸びて需要が上がっている。2017年は酉年だけに飛躍する良い年になる感触がある」

東洋ゴム工業 清水隆史社長
 (今年から新たな中計がスタートする)
 「2017年は非常に重要な年となる。2020年までの中期経営計画ではタイヤ販売本数を増やしていく。北米市場のように当社が強い地域ではさらに強く、それ以外のアジアや欧州などでは地盤固めを進めていくことになる。1月に組織改正を行ったが、タイヤ・ダイバーテックということは関係なく、ひとつの会社として販売、生産、技術などそれぞれの機能を強化する」

日本ミシュランタイヤ ポール・ペリニオ社長
 (今年の国内市場の見通しは)
 「全体的には横ばいと見込まれているが、乗用車用タイヤの17インチ以上の市場は引き続き伸びている。この中でミシュランの伸び率は市場全体よりも高く、これが継続できるようにミックスの改善を進めていく。トラック用タイヤ事業でワイドシングルタイヤの関心が高いように、各セグメントで需要増が見込まれる分野に集中していく。昨年スポーツタイヤを発表したが、販売計画を達成できた。今年も新商品発表会を開催予定なので期待してほしい」

日本グッドイヤー 金原雄次郎社長
 (オールシーズンタイヤの手応えは)
 「昨年は首都圏に降雪があったこともあり、我々の想像以上に認知度が上がったと感じる。指名買いをいただくこともあった。今年は冬シーズンだけでなくオールシーズンで愛用いただけるタイヤとして、新商品と併せてさまざまな角度からアプローチをかけ、グッドイヤーの存在感を一層広めていきたい」

ピレリジャパン ディミトリス・パパダコス社長
 (大型投資を計画するなど、攻めの経営姿勢が見られる)
 「今年も新商品の発表をはじめ、積極的にマーケティング展開を行っていく。販売関係者と協力し市販タイヤ市場の活性化を図っていきたい」

全国タイヤ商工協同組合連合会 西潟幸雄会長
 (タイヤ専業店の団体として今年の目標は)
 「当会が実施を目指している独自の資格制度と、タイヤ空気充てん講習会で使用する講師用指導書の改訂を進める。また組織の強化として新しい地域を開拓していく予定だ。2017年も全力を尽くす」


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