冬タイヤ商戦本番へ、早めの降雪で高まる期待

 記録的な暖冬の影響で苦戦が続いた昨年から一転して、今シーズンは北日本地区で例年より早目の降雪が観測されたことにより、冬商戦がまずまず順調なスタートが切られたもようだ。

10月のタイヤ販売は好調に

 自動車用品小売業協会(APARA)がまとめた10月の会員企業4社の売上高は前年同月比3.4%増の317億5471万6000円だった。前年実績を上回ったのは3カ月ぶり。スタッドレスタイヤの販売が伸びたほか、カーナビやバッテリーも好調だった。

 このうち、タイヤ部門の売上高(新店込み)は0.9%減の80億3091万5000円。ホイール部門は6.9%減の14億5836万2000円だった。ともに前年割れだったものの、マイナス幅は前月より大幅に縮小している。

都心部で降雪
都心部では11月に異例の降雪があった

 さらに11月24日には都心部でも初雪を観測。一部の販売店ではスタッドレスに交換する人が多く見られるなど、最需要期のボーナスシーズンの前に期待が高まっている。

 またマーケティングリサーチ会社のGfKが、カー用品量販店やガソリンスタンド、インターネットの販売実績を基に推計した10月のタイヤ販売実績は、本数ベースで前年同月比1%増、金額ベースでは2%増と7カ月ぶりに本数・金額ともに前年を上回った。

 冬タイヤ販売の中で特に軽自動車向けの14、15インチが好調で、販売本数は前年を約3割上回った。また値ごろ感の強まった旧モデルが販売を伸ばしている。

タイヤ専業店も好転

 全国タイヤ商工協同組合連合会がまとめた10月の情報連絡調査結果によると、「売上」が前年同月比で増加したのは42.9%、減少が35.7%、指数は7.2ポイントとなり、9月の△28.6ポイントに比べ大幅に好転した。降雪地区でスタッドレスタイヤが動き始めたことが主な要因。

 組合員からは「ユーザーに早目の冬タイヤ交換を働きかけたため後半売上げが伸びた」、「非降雪地域だが、例年より早くスタッドレスの問い合わせがあり、売上げが増加している」などの報告が寄せられている。

 ただ、「スタッドレスタイヤを含め安いタイヤしか売れない」、「利益が年々減少傾向にある」と今後を不安視する意見もあった。


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