東南アジアで進むタイヤの価格下落

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カテゴリー: ニュース
マレーシアのタイヤ販売店
マレーシアのタイヤ販売店(写真はイメージ)

 市場調査会社のGfKがまとめた「東南アジアの自動車タイヤ市場動向調査」によると、過去2年間で22のタイヤブランドがタイ、マレーシア、インドネシアなどに新規参入したことが分かった。

 東南アジア各国におけるブランド数をみると、タイで90ブランド、フィリピンでは75ブランドが市場に流通しているという。マレーシアは53ブランド、インドネシアは48ブランドが確認されている。

 この要因について同社では、「タイヤメーカーにとって東南アジアの新興国は新規参入先として魅力的な存在。原材料価格の低下も後押しとなっている」としている。

 また今年1月から8月のタイヤ販売本数はタイが前年比8%増、マレーシアが3%増となった。一方、インドネシアとフィリピンはそれぞれ2%、3%の減少となった。

 タイのタイヤ販売は2012年の自動車購入奨励策に後押しされ、成長が続いており、次年度以降のタイヤ需要の拡大が見込まれている。マレーシアは昨年4月の消費税導入により需要が低迷した時期との対比ではあるものの、対前年比で増加となった。

 一方、価格面では下落傾向がみられている。タイのタイヤ平均価格は90ドル。一昨年の98ドル、昨年の94ドルに比べ下落基調にある。最も価格低下が進んでいるのがマレーシアで、1~8月の平均価格は54ドルとなり、昨年から18ドル低下した。また消費者が手ごろな価格帯のタイヤを好む傾向にあるインドネシアの平均価格は2014年の52ドルから48ドルに低下した。

 同社では「タイヤメーカーは幅広い層に対応するため低価格帯製品の提供を活発化しているが、こうした戦略はもろ刃の剣といえる。消費者にとっては様々な選択肢が生まれるが、メーカーにとっては、ブランドの価値とバリューを薄れさせる危険性がある」と指摘している。


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