大型車のタイヤ脱落事故、昨年度も多発

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カテゴリー: ニュース
タイヤ脱落事故の推移
タイヤ脱落事故の推移

 ホイール・ボルト折損による大型車(車両総重量8トン以上のトラックまたは乗車定員30人以上のバス)のタイヤ脱落事故が2015年度に41件発生したことが国土交通省のまとめで分かった。事故の件数は4年ぶりに減少したものの、2014年度の45件に続き、2年連続で40件以上の高い水準となった。

 41件の事故うち人身事故は1件。月別では昨年11月から今年3月の冬期に24件と多発しており、とくに11月と1月はそれぞれ7件の事故があった。また地域別では北海道が4件、東北7件、北信12件、関東6件、近畿5件、中国3件などとなっており、積雪地域での発生率が高いことも分かっている。

 同省が分析を行ったところ、事故の直近に行われたタイヤの脱着作業は、タイヤ交換やタイヤローテーションなどの作業が28件、定期点検整備や臨時整備が8件となった。作業の実施者は大型車ユーザーが22件、整備工場が9件、タイヤ専業店が5件だった。また車輪の脱着作業から2カ月以内に発生した事故は30件と、全体の約7割を占めた。

事故発生前の作業内容と作業の実施者
事故発生前の作業内容と作業の実施者

 こうした中、国交省では全国タイヤ商工協同組合連合会や全日本トラック協会など関係団体に向けて車輪脱着事故防止の徹底を要請する通達を出し、各事業者へ適正作業の周知を進めていく。

 一連の事故の主な原因は、ホイール・ナットの締め付け不足や増し締めの未実施、日常点検での確認不足のほか、スチールホイールにアルミホイール用のボルトを使用するなどホイール・ボルトの誤組もあった可能性がある。

 事故原因は不明だが、今年9月には岐阜県で中型車トラックのタイヤが脱落し、後ろを走っていた車両のドライバーに衝突して重体を負うという事故も起きている。冬用タイヤへの交換が集中する繁忙期を迎え、改めて適切な点検整備の徹底が求められる。

 関連:タイヤの脱落防止へ、業界団体がポスターで呼びかけ


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