横浜ゴム 中国・蘇州工場を大幅増強へ

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カテゴリー: ニュース

 来年、創業100周年を迎える横浜ゴム。その2017年度に向け策定したのが中期経営計画「GD100」で、現在は最終のフェーズⅣに取り組んでいる。タイヤ事業戦略の柱は三つ。①グローバルOE市場への注力②大需要・得意市場でのプレゼンス向上③生産財タイヤ事業の拡大――。この戦略を確実に実現に導くための鍵は、同社が構築するグローバル供給拠点にある。

横浜ゴム蘇州工場
横浜ゴム蘇州工場

 中国では現地の統括会社である優科豪馬ゴム有限公司の下に、タイヤ生産会社として杭州優科豪馬輪胎(杭州工場)と蘇州優科豪馬輪胎(蘇州工場)の2社が稼働。杭州工場は乗用車用ラジアルタイヤを生産し、蘇州工場はトラック・バス用ラジアルタイヤと乗用車用ラジアルタイヤを生産する。また、国内の市販用・新車用タイヤの販売を行う上海優科豪馬輪胎販売がビジネスを展開している。

 現在、中国の自動車需要が旺盛なのは、2016年度末までの期限付きで導入されている小型車取得に対する減税措置の効果が大きい。中国経済は景気が減速局面にあり、それを受け同国での新車生産・販売は低迷した。そこで政府は景気のテコ入れ策として、昨秋から自動車減税を実施。それが奏功し、市場は息を吹き返した格好だ。とくにSUVの販売が好調で、1~8月累計の新車販売は前年同期比45%増と、非常に大きな伸びをみせている。

 SUV用タイヤは、横浜ゴムが得意とするセグメント。低燃費タイヤ「BluEarth」シリーズをはじめ、RV・SUV用タイヤ「GEOLANDAR」シリーズなどを、中国の市販市場でも積極的に販売展開中だ。

 一方、「GD100」フェーズで目標とする「グローバルOE市場への注力」について、蘇州工場の木下精二副総経理は、「中国市場において新車装着用タイヤの納入が増えてきている」と述べた。「GD100」では、OE海外納入本数を、2020年に14年比4倍を目指しており、中国市場でもそのステップを着実に進めているさなかだ。

 このように中国市場は、同社にとって「大需要市場」であり、そこでのプレゼンス向上はタイヤ事業戦略の“核”となる。

 横浜ゴムの海外生産能力比率は14年度46%、15年度48%、16年度49%と推移してきており、17年度には50%に到達する見込みだ。それをけん引するのが中国とフィリピンの各工場だ。中でも、蘇州工場では一層の生産増強を計画している。

 蘇州工場の乗用車用ラジアルタイヤ生産能力は2014年生産開始以降、毎年拡大中であり、2017年以降もさらなる拡大を計画中だとしている。同工場で生産増強に意欲的に取り組むことで、世界一の自動車市場でさらなる地産地消を推し進める考えだ。


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