ブリヂストン トラック・バス用冬タイヤ「W999」を9月に発売

 ブリヂストンは7月8日、トラック・バス用スタッドレスタイヤ「W999」を9月より発売すると発表した。発売サイズは11R22・5など4サイズで価格はオープン。

 「W999」はタイヤの環境性能と運動性能を両立する基盤技術「ENLITEN」(エンライトン)をトラック・バス用タイヤに初めて採用し、氷雪性能とライフを高次元でバランスしつつ、耐偏摩耗性能を向上したことが特徴。

 同社は国内のトラック・バス用スタッドレスタイヤで、氷上性能を重視した「氷雪系スタッドレスタイヤ」と、シャーベット路面も考慮した氷雪路での性能と摩耗ライフ、耐偏摩耗性能をバランスさせた「総合系スタッドレスタイヤ」をラインアップしている。今回発売する「W999」は、タイヤの環境性能と運動性能を両立する「エンライトン」技術を基盤として、“接地を極める”という強みを活かして開発したトレッドパターンを採用した総合系スタッドレスタイヤとなる。

 この新パターンは、氷雪路面における接地面の除水性を高めるサイプ、ブロック・サイプ溝の配置を最適化して均一な接地を可能にする配列、ショルダーブロックの変形を抑制する形状を取り入れた。この結果、従来品(W910)比で氷上加速性能を14%、摩耗ライフを20%向上、偏摩耗量を44%低減している。

 同社では「氷上での効きを向上させ、タイヤの交換サイクルが伸長することで資源生産性が向上する。また、耐偏摩耗性能の向上によりタイヤメンテナンス工数の削減にもつながる」としている。また、氷上性能が向上したことで、これまで氷雪系スタッドレスを使用していたユーザーなど、幅広い使用条件にも適した商品になっている。

 なお、ブリヂストングループでは、今後「エンライトン」を商品、ソリューション事業を含めたビジネスモデルに拡大していく。


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