2021年の空気充てん作業 24件の作業事故が発生

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カテゴリー: ニュース

 2021年にタイヤ空気充てん作業時の事故が24件発生したことがJATMA(日本自動車タイヤ協会)の調査で分かった。死亡事故は3年ぶりにゼロとなったものの、作業者が重軽傷を負ったケースは6件あった。

 24件の事故のうち,パンク修理作業に関連するものは8件。また、パンク走行などに伴うタイヤの損傷は10件あり、この中で引きずり痕の未確認、見落としがそれぞれ3件あった。

 安全囲いを使用していなかったケースは12件。なお、人的被害が確認された事故では6件全てで安全囲いが使用されていなかった。さらに、特別教育を受講していなかったケースも6件あった。

 昨年、作業者が重傷となった事故は2件。1つはトラック・バス用タイヤのリム組み作業を行い、空気を充てんしたところ、タイヤからホイールが外れて作業者の左足に当たった。パンク走行などによりホイールのフランジが変形、削れてしまっていたことが原因と考えられる。

 もう1つのケースは新品のトラック・バス用タイヤをリム組みし、空気を充てんしていた中、突然ホイールからタイヤが外れてタイヤとホイールが作業者に接触。パンク走行によりホイールのフランジ部が摩滅、変形していたことが原因と見られている。

 昨年の事故をタイヤの種類別でみるとトラック・バス用が12件、ライトトラック用が10件、乗用車用が2件だった。また、業態別では専業店が18件、カーショップが4件、自家整備とカーディーラーがそれぞれ1件となった。

 なお、空気補充中の事故は修理工場と自家整備でそれぞれ1件あった。


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