ミシュラン、グッドイヤーの2021年業績 需要回復受け大幅増収

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カテゴリー: ニュース

 仏ミシュランの2021年業績は、売上高が前年比16.3%増の237億9500万ユーロ(約3兆1082億円)だった。需要回復や価格管理、ミックス良化がプラスに働いた。セグメント営業利益は57.9%増の29億6600万ユーロで、原材料や製造・物流面、販管費の減益要因を販売数量や価格ミックスが相殺した。営業利益率は2019年並みの12.5%、純利益は約3倍の18億4500万ユーロだった。

 自動車および関連販売事業は売上高が18.8%増の119億9800万ユーロ、セグメント営業利益は95.8%増の16億4300万ユーロ。新車用で半導体不足の影響を受けたが、18インチ以上の大径タイヤの市場シェア拡大などが成長をけん引した。

 道路輸送および関連販売事業は欧州や北米で需要が堅調だったほか、高付加価値セグメントへの注力、フリート管理ソリューションの拡大などにより売上高が16.0%増の62億3300万ユーロ、セグメント営業利益は98.3%増の5億9900万ユーロだった。

 2022年通期は、セグメント営業利益が32億ユーロ超の見通し。

 米グッドイヤーの2021年業績は、売上高が42%増の174億7800万ドル(約2兆174億円)となった。クーパータイヤの合併や販売量の増加、価格/ミックスの良化などが寄与した。

 タイヤの販売本数は、34%増の1億6930万本で、市販用は41%増加した。同社では「2021年6月に買収を完了したクーパータイヤの販売も含まれ、需要の高まりとマーケットシェアの向上による恩恵を受けた」としている。新車用タイヤは13%増加した。

 純利益は7億6400万ドルで、前回の12億5400万ドルの赤字から黒字に転じた。セグメント営業利益は13億ドル(前回は1400万ドルの赤字)で、クーパータイヤの合併により生じたコストを除外すると14億ドルとしている。

 なお、グッドイヤーの2021年業績は6月7日以降のクーパータイヤの業績を含み、該当期間のクーパーの売上高は21億ドルとなっている。


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