非タイヤ事業にも注力 ミシュランが2030年までの事業戦略発表

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カテゴリー: ニュース

 仏ミシュランは4月8日にオンラインで事業戦略説明会を開催し、2030年までに売上高を年平均5%拡大する方針を打ち出した。同社の2020年の売上高は204億6900万ユーロ(約2兆6248億円)と前年比15%のマイナスとなったが、新型コロナウイルスの影響から抜け出す2023年には約245億ユーロまで回復する見通し。今後、フリートソリューション事業を強化するほか、3D金属プリンティングや医療用機器、自動車用水素燃料電池などタイヤ以外の事業にも注力していく。

非タイヤ事業にも注力-ミシュランが2030年までの事業戦略発表
フロラン・メネゴーCEO

 フロラン・メネゴーCEOは、「今後10年間の野心的な成長戦略に着手する」と述べ、「タイヤ事業を引き続き発展させるとともに、付加価値の高い新規事業を立ち上げ、グループは大きく変化する」と展望を語った。

 金属3Dプリンティング事業では合弁会社を通じて、より包括的な提案が可能になるよう独自技術の開発を進める。世界的な脱炭素の流れの中で重要性が増している水素燃料電池分野では「世界のリーダーを目指す」と表明した。

 また、グループとして掲げる「オール・サステナブル」ビジョンについて、メネゴーCEOは「人・地球・利益の適切なバランスを追求し、全てを持続可能にする」と改めて意欲を示した。さらに、成長のベースとなるグループ従業員に向けてはエンゲージメントに関する指標を確立するほか、管理職に占める女性の割合を35%にすることなどを計画に掲げた。


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