国際リサイクル事務局、欧州議会にリサイクル含有量の義務付け要請

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カテゴリー: ニュース

 国際リサイクル事務局(BIR)は、6月8日に発行した2019年の年次報告で、欧州議会に対し欧州のゴム業界に最低限のリサイクル含有量を製品に取り入れることを義務付けるよう要請した。

 報告書の中でBIRのタイヤ&ゴム委員会チェアマンのMax Craipeau氏は、「欧州議会は最終的な製品の特性に大きな影響がない限り、欧州のゴム産業に最低のリサイクル原料含有量を取り入れることを強制するべきだ」と主張。タイヤには5~10%、工業用ゴム部品には10~20%のリサイクル原料含有量を義務付けることが可能だとしている。

 また、報告書ではプラスチック製品に対する最低のリサイクル含有量を義務付けたことが欧州でリサイクルプラスチックを利用する後押しになったことを指摘し、「新品の製品に対する最低限のリサイクル含有量を課さない限り、欧州のリサイクルゴム市場が改善することはない」と述べている。

 さらに、「この10年では、特に中国で公害のないプロセスによって再生コンパウンドの機械的性質を倍増させる画期的な成果が得られた」と述べた。現在の技術では、タイヤの特性に影響を与えることなく10%前後の再生ゴムを組み込むことが可能になったとしている。

 欧州では再生ゴムに使われる廃タイヤは1%にも満たないが、再生ゴムの需要が供給を上回るインドでは現地の製品より高品質とされる欧州のタイヤのスクラップを輸入しているという。

 Craipeau氏は「ゴムのスクラップの発生地で付加価値を高め、再加工後に輸出することを検討することが重要だ」としている。

 BIRは国際的にリサイクル業界を支援する組織で、1948年に設立された。


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