感染予防策を万全に、タイヤ空気充てん講習会再開

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講師が立つ教壇の前に透明のシートを設置

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、様々な講習会の延期や中止が続いている中、神奈川県タイヤ商工協同組合は7月5日にタイヤ空気充てん作業特別教育講習会を再開した。当初開催予定だった3月から約4カ月延期したが、事業者や受講生から実施を求める声が数多く寄せられていたという。自治体や業界団体などが定めたガイドラインを参考に、様々な感染予防策をとりながら開催にこぎつけた。

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実技講習の際は講師がフェイスガードを着用した

 当日は神奈川県内を中心に整備の現場で働くスタッフなど約30名が参加。災害事例などに関する講義を受けたほか、タイヤ組み込み時や空気充てんを行う際の注意点や適正な作業手順を学んだ。組合では会場となった横浜市金沢産業振興センターが作成した感染予防チェックリストをもとに、参加者にはマスク着用や手洗いの徹底などを要請。ソーシャルディスタンスの確保のために通常より広い会議室を利用したほか、万が一感染があった場合に行動が追跡できるよう、受付で受講者全員の体温を記録するなど徹底した対応を図った。

 講師を務めた組合員は、「会場が広くなったことで受講生の反応が多少分かりにくくなったが、大きな問題はなかった」などと感想を話していた。また、「教壇の前のスペースに飛沫防止のシートがあるため、受講生も安心できたのではないか」と、感染予防の観点から新しい講習会の在り方への評価を口にした。

 同組合では以前から年に2回のペースで講習会を開いている。今後も同様の対策をとった上で講習会を継続することで、労働災害防止へ向けた社会的使命を果たしていく。


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