
伊ピレリは5月7日、「RIDE SAFE」(ライド・セーフ)の取り組みを7月10日まで実施し、伊ファテベネフラテッリ・サッコ病院グループの職員に電動自転車を提供すると発表した。
この取り組みはミラノのヴィットリオ・ブッツィ小児病院とファテベネフラテッリ眼科医院の職員が、ピレリのハイエンド電動アシスト自転車「Pirelli CYCL-e around」(ピレリ・サイクル・イー・アラウンド)14台を無料で2週間利用できるもの。使用期間後には消毒を行い、ほかの職員に提供する。
電動自転車を使うことで、新型コロナウイルスの感染防止に求められる社会的距離(ソーシャルディスタンス)を確保しつつ、公共交通機関の利用を避けて車の交通量を減らすことなどが可能になる。
ASSTファテベネフラテッリ・サッコのゼネラルマネージャーのアレッサンドロ・ヴィスコンティ氏は、「このサービスにより、我々医療従事者は現在必要とされている全ての社会的距離の対策を尊重しながら通勤することができるようになる」としている。
また、ピレリのマイクロモビリティ・ソリューション担当のフランチェスコ・ブルーノ氏は「困難な状況の中で働く医療従事者と関わり、その活動を支援する」とした上で、「『ライド・セーフ』は企業を対象としたパイロットテストでもあり、大規模な展開の研究に貢献する。将来的には他の都市への拡大する可能性もある」と展望を示した。