疲労低減と、雨に長く効く――ブリヂストンの「Playz PX-Ⅱ」が目指した性能

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カテゴリー: ニュース

 ブリヂストンは2月から乗用車用タイヤの新商品「Playz PX-Ⅱ」とミニバン用の「PX-RVⅡ」を順次発売開始した。2つのモデルは従来から「Playz」の売りだった“疲れにくい”性能に、“雨に長く強い”性能をプラスしていることが特徴。それを実現した技術を紹介する。

 タイヤの安全性能を考える上で摩耗時のウェット性能に着目し、同社では「長く安心して運転できるように、新品時と摩耗時のウェット性能差が小さいタイヤの開発に取り組んだ」としている。

 さらに、シリーズ共通のコンセプトである“疲れにくさ”を実現するため、タイヤのイン、アウトで形状が異なる非対称形状を従来品(Playz PXシリーズ)から継承している。疲れの一因となるふらつきを抑えることでドライバーの疲れを抑制した。

 また、接地形状の適正化・接地圧均一化とゴムでウェット性能を高め、新品時の性能向上と摩耗時の性能低下の抑制を両立している。

 接地形状を適正化する技術の一つがブロック端部を丸める「チャンファリング」だ。制動時のブロックの巻き込みを抑制して接地面積のロスを低減することで、端部まで路面としっかり接地させる。これにより、コーナリングやレーンチェンジ時でもフラットな接地を確保した。

 あわせて、断面がM字の「3D―M字サイプ」を搭載。制動時にブロック同士が支え合う構造にすることで倒れこみを防ぎ、高いウェット性能と耐偏摩耗性を実現している。

 また、丸い接地形状が水の流れを良くすることで、接地面への水の進入を抑制し、高い排水性を確保したという。

 トレッドゴムには「シリカ配合ウェット重視ゴム」を採用した。分散性向上剤を配合したことで、ウェット性能に寄与するシリカの配合量を増やすことに成功している。同時にウェット向上ポリマーを搭載することで路面の凹凸との摩擦力を向上した。

 接地形状とゴムの組み合わせにより、新品時のウェット性能は従来品に比べ5%短縮。また一般的に摩耗したタイヤは排水性が弱まり、ウェットが低下するが、溝による排水のみに頼らないパフォーマンスの向上で摩耗時の性能低下を抑制している。

 パターンでは、セダンやコンパクトカー向けの「PX-Ⅱ」に「クロスリーフカットグルーブⅡ」を採用した。これはラグ溝を最適な角度で斜めに入れ、ブロック剛性とエッジ効果を両立するもので高いライフ性能を確保できる。一方、ミニバン向けの「PX-RVⅡ」ではショルダー部の剛性を高め、偏摩耗とふらつきを抑制している。あわせて、ミニバンの高荷重に適応した「マルチアングルクロスカットグルーブ」を取り入れ、グリップを強化しつつ、高い耐摩耗性能を達成した。これらの技術の採用により、両モデルとも11%のライフ性能向上を実現した。

 同社では、「プレイズPX-Ⅱ」シリーズを「新品時の高いウェット性能が長持ちするため、ユーザーの安心・安全を長く支え続けることができるタイヤ」としている。今後も新品時から摩耗時の性能向上をも見据えた開発に取り組んでいく方針だ。


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