挑戦と勇気を――タイヤ・ゴム各社のトップが新入社員にエール

 新年度の仕事始めとなった4月1日、国内タイヤメーカーやゴム関連企業の各社が新入社員を迎えた。今年は新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、会場を分散したり、ウェブを活用したりしてトップがメッセージを発信した。

ブリヂストン「チャレンジ精神を持って新しい未来を」

 ブリヂストンの石橋秀一CEOは「1931年3月の創業以来の道のりは全てが順風満帆というわけではなかったが、創業者のDNAを大切にし、知恵と工夫を集結させチャレンジングな時期を乗り越え成長・発展してきた」と歴史を振り返った。

 その上で、モビリティ業界がCASEやMaaSに代表されるような100年に一度の大変革期を迎えている中、「『2050年に社会価値・顧客価値を持続的に提供する会社へ』を新たなビジョンに掲げ、タイヤ・ゴム事業を活かした『ソリューションカンパニー』へと進化していく」と展望を語り「当社のビジネスの強み、ユニークネスを活かして、社会やお客様に新しい価値を提供する様々な取り組みを進めていく」と決意を示した。

 一方、「大きく動く激動の時代だからこそ、変わる機会、大きく飛躍するチャンスである。チャレンジ精神を持って新しい未来を自分たちの手で創ることにトライしてほしい」と激励した。

 なお、同社は石橋CEOから新入社員に向けたレターという形でメッセージを発信。新型コロナウイルスの状況が好転した際に直接対話する機会を設ける予定。

住友ゴム工業「素直な気持ちとチャレンジする勇気を」

 住友ゴム工業は社員を数名ずつ分散し、社長訓示映像を視聴するという方法で実施した。山本悟社長は、大切にしてほしい“心構え”として「素直な気持ちを持つ」「一歩踏み出す勇気を持つ」の2点を挙げ、「『素直』であることが全てのベースであり、社会人として大切な心構えのキーワードだ。謙虚な姿勢を持つ素直な人ほど、吸収が早く、成長するスピードも速くなる。素直な心でいると、周りの人の応援を得て、自然と情報や知恵が集まってくる」と話した。また「一歩踏み出す勇気を持ち、様々なことに積極的にチャレンジしてもらいたい」と語った。

 2020年が同社の新中期計画の初年度となることに触れ、「社員一人ひとりが会社の変革を自分事として捉え、変革を進めてほしい。全社一丸となって組織体質の改善と利益基盤の強化を図り、新中期計画を確実に達成したい」と意気込みを示した。

 さらに「新入社員の皆さんも住友ゴムの変革の主人公。明るい未来に向けて一緒に取り組んでいきたい。会社を取り巻く環境が大きく変化する中、皆さんが日々成長を遂げ、それぞれの持ち場で大きな力になってくれることを、心から期待している」と期待を込めた。

横浜ゴム「自己ベストを更新し続ける気概を」

 横浜ゴムは神奈川県平塚市の同社施設で採用通知授与式を開催した。山石昌孝社長は、「当社は1917年の創立以来、いかなる試練に直面しようと常に挑戦者であり、先駆者であり続けることで、苦境を乗り越え新たな時代を切り拓いてきた」と挨拶し、「築き上げた100年もの歴史が、今、皆さんに引き継がれようとしている。この重みと誇りをバトンとしてしっかり受け止め、さらに次の100年に向けて邁進して頂きたい」と期待を込めた。

 その上で、仕事をする上で重要なこととして「安全とコンプライアンス」「自分で考える」「挑戦」の3つを挙げた。

 また、同社の行動指針の一つが「自らを鍛え、自己ベストに挑戦する」だと紹介。取り巻く環境が日々変化していく中、「現状に甘んじることなく、常に挑戦し続け、自己ベストを更新し続けて欲しい。そのためには、与えられたどんな仕事にも真摯に取り組み、目の前の課題に全力で取り組むこと。結果にこだわり成果を諦めないこと。当社で活躍できるのは、そういう気概のある人材だ」と述べ、社会人として常に成長していく姿勢を求めた。

TOYO TIRE「道を自ら切り拓いていく」

TOYO-TIRE_訓示視聴写真
TOYO TIREの清水社長の訓示を視聴する新入社員

 TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は集合形式の入社式の開催を見送り、新入社員は社長訓示をビデオメッセージとして各自がモバイル端末で視聴した。清水隆史社長は、今年創業75周年を迎えたことに触れ、「2020年を『新しい道づくりの年』として位置付けている。未来に向けたこれからの道づくりにおいては、従来の考え方には囚われない、柔軟で挑戦的な発想が必要」と述べ、「『自分がトーヨータイヤの未来をつくっていく』という気概を持って一つひとつの仕事に挑んでほしい」と期待を込めた。

 また、「新しい挑戦を恐れない」「お客様に誠実に、そして期待を超える」「主体性を持ち、連携を大切にする」この3点を働く上で意識して欲しいこととして挙げた。

 さらに、「昨年、『まだ、走ったことのない道へ。』という、新しいブランドステートメントを制定した。道が用意されていなくても、自ら切り拓いていく挑戦心が、当社を駆り立てている原動力となる。挑戦者として、そしてトーヨータイヤグループの一員として、新しい人生の道を作っていってほしい」とエールを送った。

JSR「挑戦するからこそ、成功がある」

 JSRはウェブ入社式を実施し、川橋信夫社長兼COOは新入社員に、「常に危機感を持って世界動向や事業の変化をキャッチする好奇心をもって頂きたい。無限の可能性を解き放つべく、失敗を恐れずに様々なことにチャレンジしてほしい」と話し、「挑戦するからこそ、成功があると確信している」と力を込めた。

 また、「能力の観点からは、特に洞察力、発想力、変革力に期待している。デジタル変革によって既存の業態が大きく変わることを洞察し将来を見通していく力、自ら何をするのか、すべきなのかを考えて提案していく自律的な力、そして、立ちはだかる壁を乗り越え、自分だけでなく組織、事業を変革していく力が重要だ」と強調した。

 最後に「『安全』はサステナビリティの根幹だ。そして、製造会社としての使命であり、誇りだ。JSRグループに働く社員、協力会社の皆さん全員が幸せだと感じられる会社を目指していきたい」と抱負を語った。

日本ゼオン「夢の実現に向け、真剣にチャレンジを」

 日本ゼオンはオンラインで入社式を実施し、田中公章社長が祝辞を述べ、新入社員に実践してほしいことを3つ紹介した。

 1つ目は、「夢を持ち続ける」で、「『夢やありたい姿を真剣に追い求めると全てが変わる』と信じている。夢を持ち続け、夢の実現に向け、真剣にチャレンジを続けてほしい」と語った。

 2つ目に「会社を変える、ゼオンを変える」を挙げた。「ダイバーシティ推進に取り組み、先を読み、仕事のやり方や考え方を大きく変えていかないと当社も生き残っていけない」と危機感を示し、「フレッシュな眼でゼオンを見て、ゼロベースで提案し、ゼオンを変えてもらいたい」と期待を述べた

 3つ目は「健康であり続ける」で、「現状より一歩でも健康になるよう鍛錬を重ねて、定年まで元気に仕事をしてほしい」と締めくくった。


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