フィンランドのノキアンタイヤの2019年業績は、売上高が0.3%減の15億9580万ユーロ(約1947億円)、営業利益は15.0%減の3億1650万ユーロだった。純利益は税務訴訟に関連した特別利益を計上したため、35.5%増の3億9990万ユーロとなった。
部門別では、乗用車用タイヤ部門の売上高が1.4%減の11億3420万ユーロで、冬タイヤの販売比率は2ポイント増の71%、夏タイヤは2ポイント減の19%、オールシーズンタイヤは前年並みの10%だった。営業利益は19.3%減の2億8770万ユーロで、販売数量の減少や原材料の高騰、北欧を除く欧州とロシアでの価格競争などが減益要因となった。
また、重機用タイヤ部門の売上高は8.0%増の2億270万ユーロだった。生産能力の拡大が増収につながり、過去最高を記録した。営業利益は24.8%増の3570万ユーロだった。
地域別の売上高は、北欧が2.5%増の6億4500万ユーロ、北米は5.6%増の2億540万ユーロだったものの、ロシア、その他欧州がともに減少した。
なお、2020年の営業利益は2019年を大きく下回る見通し。