グッドイヤー、ミシュラン「ドライブシミュレーター」をタイヤ開発に活用

 米グッドイヤーと仏ミシュランがドライビングシミュレーターを活用したタイヤ開発を本格的に開始する。実車試験に近い環境で様々な条件をシミュレーションでき、従来よりも効率的な開発体制を構築することで、競争優位性を高めていく。

グッドイヤーのドライビングシミュレーター
グッドイヤーのドライビングシミュレーター

 グッドイヤーは1月15日、独ヴイアイグレイド社のドライビングシミュレーターを2カ所のイノベーションセンターに導入し、製品開発能力の向上を図ると発表した。

 グッドイヤーは、ルクセンブルクの施設で「コンパクト・シミュレーター」を既に導入しており、数カ月以内に米オハイオ州アクロンの拠点で「ダイナミック・ドライビング・シミュレーターDiM250(ドライバー・イン・モーション)」の活用を開始するという。様々な走行条件を再現でき、タイヤのバーチャル開発と動的パフォーマンスのチューニングに利用する。

 グッドイヤーのクリス・ヘルセルSVP兼CTOは、「将来のタイヤを創造するために、この精巧なレベルのシミュレーションは当社のブレークスルーを加速させる」とコメントした。さらに、「新たなシミュレーション方法によって、カーメーカーとより密接な取り組みを実現できる」(同社)という。

ミシュランが導入したシミュレーター
ミシュランが導入したシミュレーター

 また、ドライビングシミュレーターのメーカー、英アンシブルモーション社は1月14日、ミシュランが「シータCコンパクト・ドライビング・シミュレーター」を導入したと発表した。研究開発およびシミュレーション能力の拡張のため、米サウスカロライナ州にあるR&Dセンターで活用する。

 ミシュランは、ヒューマンインザループ(人間参加型)のシミュレーションを行う必要性が増していることを指摘。「我々の顧客は車両開発プロセスにおける効率性や性能向上、コスト削減のためにバーチャルな車両モデルを利用している」とし、「精密でしっかりしたタイヤモデルの提供によって、顧客ニーズを満たすことができる」(同社)としている。

 「シータCシミュレーター」は昨年10月にリリースされた。バーチャルな試験走行やタイヤと路面、車両の相互作用を評価できるほか、先進技術の検証も可能となる。

 タイヤ開発では、こうした設備の活用が以前から進められている。ブリヂストンは米国の研究開発拠点に導入し、ウェット性能などの試験を行っているほか、ロボットの活用などを想定し、将来に向けてデータの蓄積にも取り組んでいるという。また、横浜ゴムでは外部の施設と連携してレース用タイヤの開発に活かしている。


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