ブリヂストン 新タイヤ成型システム 彦根工場に導入

シェア:
カテゴリー: ニュース
EXAMATION外観
タイヤ成型システム「EXAMATION」の外観

 ブリヂストンは5月25日、都内で会見を開き同社独自のICT(情報通信技術)に、新たに人工知能(AI)を組み入れたタイヤ成型システム「EXAMATION」(エクサメーション)を、乗用車用タイヤのフラッグシップ工場である滋賀県・彦根工場に初めて導入したと発表した。今年2月から成型工程の一部で稼働を始めており、2020年までに同工場の全ての成型機をエクサメーションに移管する。

 同社は昨年10月に公表した中期経営計画で、国内の開発・生産体制の再編を掲げていた。その中で彦根工場には約150億円を投じて最新鋭の技術・設備を導入すると発表しており、今回のシステムはその一環となる。

 エクサメーションではタイヤ1本あたり480項目のデータをセンサーで計測し、各部材が最適な条件で組み立てられるようリアルタイムで自動制御するAIを実装した。これにより、従来工法よりタイヤの真円性を15%以上向上させた。また複数のドラムを配置した製法を採用することで、部材の貼り付けを同時に行うことができるため、既存の成型機と比較すると成型工程の生産性は2倍に高まるという。

「EXAMATION」のセンサー
「EXAMATION」のセンサー

 さらに、これまで技能員のスキルに依存してきた作業を全て設備側で自動化させ、高性能なタイヤを効率良く生産することが可能となる。

 エクサメーションでは前後の工程との連携も行い、品質データなどをフィードバックする仕組みも採用した。これにより工場全体の能力を高めるほか、今後は得られた情報を他の工場にも展開していく。

 同社では2002年に部材工程から検査工程まで全て自動化した生産システム「BIRD」(バード)を開発しており、現在はプレミアムタイヤ「レグノ」など高性能・大口径タイヤの生産に活用している。

 一方、今回のシステムは、スタンダードタイヤを含めた17インチ以下の生産を想定している。同社の原秀男フェローが「生産性だけではなく省人化によるコスト競争力向上も期待できる。地域によって異なるが、これからの工場に新システムを導入しない意味はない」と話すように、将来的には国内や欧州、アジアの既存工場や新設工場に拡大していく考えだ。


[PR]

[PR]

【関連記事】