JSRが新たなタイヤ向け材料を開発 強度2倍、摩耗5割改善へ

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カテゴリー: ニュース

 JSRは9月3日、乗用車タイヤ用に強度・耐摩耗性・耐久性を大幅に改善した新たなスチレン・ブタジエンゴム(SBR)を開発して販売を開始したと発表した。新材料は優れた破壊強度・耐摩耗性・耐久性を活かしてトレッド部材の軽量化に貢献できるという。

 今回開発した材料は、同社が長年蓄積してきた分子設計技術と水素添加技術を組み合わせ、不飽和結合数を最適化させている。それにより、ゴム分子どうしの絡み合い数の増加、架橋した際の応力集中の分散が可能となり、従来の低燃費タイヤ用溶液重合SBR(SSBR)対比で強度を約2倍に高めた。

 また、新材料をトレッドに採用したタイヤは、従来のSSBR搭載タイヤに比べて、低燃費性能・グリップ性能を維持したまま耐摩耗性を50%以上改善することが確認できている。さらに、水素添加技術により不飽和結合を低減しているため、熱や光などによる経時的な性能低下を防ぎ、大幅な耐久性の向上も実現した。

 同社では「100年に一度の大変革期と言われる自動車業界において、タイヤに求められる性能も多様化しており、低燃費性能の向上に加え、高強度・高耐摩耗性・高耐久性も併せて求められてきている」としている。


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