スタッドレスの製造年週、消費者の懸念払拭へ 業界団体が検証

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カテゴリー: ニュース
会員向けに作成したポスター
会員向けに作成したポスター

 タイヤ公正取引協議会などが行った検証試験で、保管が適正であれば製造から2シーズンが経過したスタッドレスタイヤであっても直近に生産した製品と同等の性能が維持されていることが分かった。生産時期から年数が経過すると性能が低下するというユーザーの懸念や誤解の回避につながることが期待される。

 近年、特に冬用タイヤで製造年週に関する消費者からの問い合わせが増加しており、販売サイドからテストや評価を望む声が寄せられていたという。同会では一般ユーザーへ正しい情報提供を行うことを目的に、メーカー5社(ブリヂストン、住友ゴム工業、横浜ゴム、日本ミシュランタイヤ、日本グッドイヤー)の協力を得て試験を実施。各社の乗用車用スタッドレスの同一モデルで16年製、17年製、18年製を用いて氷上ブレーキ性能を比較したところ、同レベルの結果が得られた。試験は昨年12月から今年2月に行い、公取協の職員が立ち会った上で、数値の求め方が適切かどうかを確認している。

 各社は以前から商品カタログなどを通じて自社製品で同様の訴求を行っていたが、今回初めて第三者機関が関与してその性能を裏付けた格好だ。同会では会員事業者向けに試験結果をまとめた内容のポスターを作成。8月から配布を始める。


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