住友ゴム、天然ゴムの破壊メカニズムに関する研究成果を発表

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カテゴリー: ニュース
試験片を軸方向に回転させたときのX線回折像の変化
試験片を軸方向に回転させたときのX線回折像の変化

 住友ゴム工業はこのほど、独ライプニッツ高分子研究所との共同研究により、世界で初めて、天然ゴムのき裂先端の結晶化における挙動を明らかにしたと発表した。今回の研究成果を活かし、従来と比べて優れた耐摩耗性能を持つゴムの開発を進め、将来的には性能がより持続する高性能タイヤの開発につなげていく。

 ライプニッツ高分子研究所はドイツ最大のポリマー研究施設のひとつであり、世界の主要な研究グループと共同研究を行っている。住友ゴムは既に合成ゴム内部の「ボイド」と呼ばれる空隙(ゴム破壊の元)の発生からき裂発生までのメカニズムを解明している。ただ、今後の環境問題や性能持続の観点から、タイヤの主原料の一つである天然ゴムの破壊現象を解明することも重要なポイントと位置付けている。

 天然ゴムは、伸ばすと結晶化することが知られており、この結晶化部分は剛性が高くなる。そのため、タイヤで一般的に使われている合成ゴムでは発生しないこの結晶化は、天然ゴムのき裂成長や破断に強く影響する。タイヤは接地して回転している状態では、ひずみの拘束を受けた状態で周期的な変形を繰り返すため、ひずみの拘束下での天然ゴムのき裂先端の変形を観察することが求められている。


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