「Tire Technology Expo」でブリヂストンと住友ゴムの先進技術が表彰

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カテゴリー: ニュース

 3月5日から7日に独ハノーバーで開催されたタイヤ技術会議「Tire Technology Expo2019」で、ブリヂストンと住友ゴム工業の技術が表彰された。このイベントは毎年欧州で開催されるタイヤの技術展および学術会議。

ブリヂストンHSRで表彰
授賞式に出席したブリヂストン先端材料本部 素材研究部 ポリマー重合・触媒研究ユニット主幹研究員のTardif Olivier氏

 ブリヂストンは先進的な環境活動を行ったタイヤ関連企業・団体に対して贈られる「Environmental Achievement of the Year」を受賞した。対象となったのは、2018年5月に発表した「High Strength Rubber」(HSR)の開発。HSRはゴムと樹脂を分子レベルで結び付けた世界初のポリマーで、天然ゴムを上回る強度と耐摩耗性を有している。

 この技術をタイヤ材料として採用した場合、これまでよりも少ない材料使用量で求められる性能を達成できる可能性がある。このことが資源の有効活用につながり、環境負荷低減に貢献する効果的なソリューションの1つとして評価された。

 住友ゴムはタイヤセンシング技術「SENSING CORE」(センシング・コア)が「Tire Technology of the Year」を受賞した。

 「センシング・コア」はタイヤそのものをセンサーに変える新しい技術。タイヤの回転により発生する車輪速信号を解析し、路面の滑りやすさやタイヤにかかる荷重などの情報を検知する。またデータをクラウド経由で様々な情報と統合させることで、路面やタイヤに起因する危険を予め察知して回避することが可能になる。

住友ゴムセンシングコアで表彰
住友ゴムの授賞式の様子

 6日に開催された授賞式に出席した同社オートモーティブシステム事業部DWSビジネスチームリーダーの川崎裕章氏は、「次世代モビリティ社会における自動運転やカーシェアリングを考えると、タイヤの重要性は一層高まる。『センシング・コア』は自動運転や安全なモビリティ社会の実現に貢献できる技術の1つであると信じている」と述べた。

 また同社は天然ゴムの破壊メカニズムに関する研究成果を発表した。この技術は独ライプニッツ高分子研究所との共同研究により、世界で初めて天然ゴムのき裂先端の結晶化挙動を明らかにしたもの。

 この研究成果を活かし、従来と比べて優れた耐摩耗性能を持つゴムの開発を進め、将来的には性能がより長く持続する高性能タイヤの開発につなげていく。

 なお、横浜ゴムは今回の会議でタイヤ振動解析やゴム構造の補強、濡れた路面でのタイヤの接触挙動解析技術を発表。また、ATG(アライアンスタイヤグループ)が使用後のリサイクルゴムの再利用に関する新の研究結果を報告した。


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