「タイヤの日」各地で安全啓発活動実施

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カテゴリー: ニュース

 4月8日「タイヤの日」――今年もJATMA(日本自動車タイヤ協会)をはじめタイヤメーカーおよびタイヤ販売会社、関連団体など、業界が一丸となってさまざまな安全啓発活動を実施した。JATMAの関東支部では東北自動車道のパーキングエリアで活動を行い、ドライバーにタイヤの適正使用を呼びかけた。

 「タイヤの日」は、2000年にJATMAなど業界3団体により創設された記念日。タイヤ業界にとって特別な日であり、8日前後には毎年各地で安全啓発活動が展開されている。

JATMAの野地会長
JATMAの野地会長

 8日、東北自動車道・羽生パーキングエリア(PA)下り線には、JATMAの野地彦旬会長(横浜ゴム社長)をはじめ、地元の埼玉県タイヤ商工協同組合やタイヤ販売会社の関係者らが集まった。

 現地は好天に恵まれ、穏やかな春の気候の中、活動が実施された。PAに入場した車両を点検ピットに招き、スタッフがタイヤの空気圧や残溝、外観を点検。空気圧が不足しているタイヤには充填を行った。さらに点検後にはドライバーにタイヤの状態を説明し、場合によっては早めの交換を勧めるなど、タイヤ点検の重要性を伝えた。

 開会式で挨拶に立った野地会長は、「残念ながら昨年のタイヤ点検では、点検車両の実に25%が空気圧不足だった。空気圧が不足すれば、燃費が悪化するだけでなく、バーストなどの大きな事故に繋がる」と述べた。

 その上で、「最近ではハイブリッド車などが増え、スタンドに行くのは2カ月に一度という人も増えている。70%の人が空気圧を見なければと思いながら、実際に毎月確認している人は40%にとどまる。我々がもっと啓発しドライバーの皆さんに関心を持ってもらうよう、活動をしていかなければいけない」と活動の意義を話した。

 また埼玉県タイヤ商工協同組合の相原一広理事長は、「最近はエコタイヤ、低燃費タイヤが多くなっているが、空気圧が不足するとせっかくの性能が発揮されず、意味がなくなってしまう。タイヤを適正に使って頂くためにも、こういった活動は大切となる。こういった機会に改めてタイヤ点検の重要性を強くアピールしていきたい」と挨拶した。

 なお羽生PAでは13時から15時までの2時間で乗用車28台、貨物車2台のタイヤを点検した。


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