ブリヂストン 小平の開発拠点拡充

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カテゴリー: ニュース

 ブリヂストンは10月16日、2016年から2020年の5年間を対象とした「2015中期経営計画」(2015MTP)を発表した。津谷正明CEO兼会長は、経営の最終目標である「真のグローバル企業を目指す」「業界において全てに『断トツ』を目指す」に向け戦略的な施策を進め、経営改革の質とスピード、その両方の向上を図っていくとの姿勢を示した。またその一環として約450億円を投じて国内の研究開発・生産体制を再編することを決めた。

国内工場再編と合わせ450億円投資

 会見には津谷CEO、西海和久COOらが出席した。津谷CEOによると「2015MTP」のフレームワークと重点課題は、昨年公表した「2014MTP」から不変であり、「成長と利益の確保」「整合性と永続性」という質的目標も変わらないという。

 量的目標については、「事業の質を重視し、バランスを取りながら改善する」(津谷CEO)とし、継続的に確保すべきレベルをグループ全体としてROA(総資産利益率)6%、OP(営業利益率)10%、ROE(自己資本利益率)12%、また各SBUにおいてはそれぞれOP10%と掲げ、その数値を維持する考えだ。

 それを踏まえた上で、「2015MTP」では「2014MTP」からの事業環境の変化や将来展望を反映させ、戦略・施策を追加し更新。①グローバル企業文化の育成②グローバル経営人材の育成③グローバル経営体制の整備  この3点を重点項目として掲げた。

 このうち「グローバル企業文化の育成」については、特に技術とビジネスモデルイノベーションに力を入れ取り組む方針を示した。その一環として東京都小平市にある開発・生産拠点を再構築し、研究開発(R&D)施設を大きく拡充。それによりグローバルR&D体制の最適化を図っていく。

 小平のR&Dで強化する領域は、①リサーチ②モノづくり③試験・評価④ビジネスデザインの4点。それぞれ専門のセンターを設け、人材や技術の交流を促すインターフェース機能を充実させた施設を新設する。投資額は約300億円規模を想定。2017年に着工し2018年から順次開設を予定している。

 一方、小平のR&D施設敷地内には、ブリヂストンとして2番目に古い歴史を持つ東京工場があり、乗用車用、小型トラック用、航空機用ラジアルの各種タイヤを生産している。今回のR&D拡充にともない、乗用車用と小型トラック用タイヤの生産を彦根工場など国内6工場に移管し、生産効率の向上を図る。中でも主力の彦根工場には150億円規模の設備投資を行い、生産ラインを刷新するなど、グループを代表するフラッグシップ工場の位置付けを目指す。

 また顧客価値を高めるという観点から、鉱山・農業機械向け事業においてソリューションビジネスの社内カンパニーを設立したことを明らかにした。従来、タイヤ、ベルト、ゴムクローラなど商材別、地域別に事業展開を行っていたものを、社内の機能を集約し窓口を一本化する。顧客にサービスとITサービスまでトータルで提供するグローバルでのソリューションビジネスを展開していく。

 ブリヂストン内に来年1月1日付でグローバルカンパニーを創設。併せて、同社グループ会社においてリージョナルカンパニーを設ける。


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