制動距離は1.7倍に、JAFが雪道でのノーマルタイヤの危険性を実証

 氷雪路におけるタイヤの危険性を検証するために、JAF(日本自動車連盟)がノーマルタイヤやスタッドレスタイヤの制動距離を比較する実験を行った。

制動距離の比較

 テストではスタッドレスタイヤやノーマルタイヤ、オールシーズンタイヤなどを装着して、圧雪路と氷盤路で時速40kmから急ブレーキをかけた際の制動距離を比較。その結果、雪道でのノーマルタイヤの制動距離は29.9m、スタッドレスタイヤの17.3mに対して約1.7倍に伸びた。

 また、オールシーズンタイヤは雪道の制動距離が22.7mと、スタッドレスに近い性能を発揮した。ただ、アイス路面での制動距離は101.1mとなり、スタッドレスの78.5mに対して約1.3倍、ノーマルタイヤの105.4mと同程度となった。

 JAFでは「日中に積もった雪が解けたり、冷え込みが強くなる日没後に凍結する場合があるため走行には十分に注意が必要」と呼び掛けている。

 また12~3月の冬季には落輪の救援要請が増加することが過去の統計から判明した。落輪に関する救援は2017年7月がロードサービス全体6%程度だったのに対し、2018年2月には12.33%に倍増した。道路脇の溝などが雪で隠れてしまい、気付かずにタイヤが落ちてしまったことが原因のひとつと考えられている。


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