M&Aで競争激化へ 2017年タイヤメーカー世界ランキング

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 米専門紙・ラバー&プラスチックニュースがまとめた2017年の世界タイヤ売上高ランキング(上位75社)によると、ブリヂストンが10年連続で首位を確保し、住友ゴムは5位に浮上した。一方、近年はM&A(合併・買収)による事業拡大に取り組む動きが目立っており、競争が激しくなりそうだ。

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 ブリヂストンの売上高は、前年比10.1%増の243億5000万ドル(約2兆7004億円)だった。2位の仏ミシュランとの差は7億9000万ドルとなっているが、ミシュランは今年7月にカナダの農機用・産業車両用タイヤの専業メーカーであるカムソ社を買収することを発表している。カムソの売上高は8億3000万ドルで34位となっており、両社の売上高を単純合算すれば、ブリヂストンを上回る規模になる。

 トップ10の中で住友ゴム工業と伊ピレリの順位が入れ替わった。住友ゴムは2015年の米グッドイヤーとのアライアンス契約解消により経営の自由度が増しており、欧米で積極化している事業展開が結果となって表れてきた格好だ。

 一方、ピレリは2017年にトラック用や農機用タイヤなどインダストリアル事業をPTG社として分離し、消費財タイヤ事業に集中したため、売上高は大幅に減った。今回のランキングでPTG社は32位で、売上高は9億ドルだった。

 上位10社のうち、ピレリを除く全社が対前年比で増収となり、中でも8位の横浜ゴムは15.5%増と伸び率が最も高かった。同社は2016年7月に買収したオランダのアライアンス・タイヤ・グループ(ATG)の業績が昨年から通年で加わったことや、昨年3月に取得した愛知タイヤ工業も貢献している。これら生産財タイヤを軸とした事業拡大によって、7位の韓国のハンコックタイヤとの差は1年前の7億9970万ドルから6億7260万ドルに縮小した。

 ただ、ハンコックタイヤもグローバルで販売網の拡充を加速させている。2017年には豪タイヤ流通最大手のジャックスタイヤズ社を完全子会社化したほか、現在はドイツ国内で卸売や小売事業を行うライフェン・ミュラー社の買収を進めている。

 さらに、今年7月には中国のダブルスターが韓国のクムホタイヤの株式を45%取得した。今後、両社の業績にどのようなインパクトが出てくるのか大いに注目される。

 東洋ゴム工業は米クーパータイヤを抜き、12位に入った。北米市場で強みの大口径タイヤの販売増が寄与した。インドのアポロタイヤも17位から16位に上昇した。

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