ミシュラン、加カムソ社を1600億円で買収 OHTの世界トップへ

 仏ミシュランは7月12日、カナダの建設・産業機械用タイヤの専業メーカー、CAMSO(カムソ)社を買収すると発表した。買収額は14億5000万ドル(約1633億2800万円)。両社の建設・産業機械用タイヤ事業を統合して新たな部門を立ち上げる。同部門の売上高は20億ドル以上となる見込み。ミシュランは強みの高性能ラジアルタイヤやゴムクローラに加えて、カムソの主力ブランド「CAMSO」(カムソ)、「SOLIDEAL」(ソリディール)を活用してバイアスタイヤも強化することでOHT(オフハイウェイタイヤ)カテゴリーでトップを目指す。

 カムソ社は1982年に設立した。特に建設・産業用タイヤで知名度が高く、このカテゴリーのシェアはトップクラス。スリランカや中国、南米などに生産拠点を展開しているほか、3つの研究開発センターを持つ。売上高は約10億ドルで、従業員数は約7500人。なお、日本市場では2014年にカムソ・ジャパン(横浜市)を設立しているが、「今回の買収による国内のビジネスについては現時点では未定」(日本ミシュランタイヤ)という。

 米専門誌ラバー&プラスチックニュースによると、ミシュランの2016年の売上高は211億2940万ドルだった。カムソの売上高を単純合算すると、トップのブリヂストン(約221億2100万ドル)を上回る規模になる。

 農業機械用タイヤや産業車両用タイヤといったOHTカテゴリーは消費財タイヤなどと比較すると強豪が少ない。収益性が高くグローバルで安定的な成長が見込まれており、近年では横浜ゴムがオランダのアライアンスタイヤグループ(ATG)やフォークリフト用などノーパンクタイヤの国内老舗メーカー、愛知タイヤ工業を買収している。


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