
ブリヂストンとブリヂストンサイクル、ブリヂストンスポーツは10月12日、都内で会見を開き、パラアスリートを技術支援するプロジェクトをスタートすると発表した。
同プロジェクトは、パラアスリートの課題を解決するために同社グループの技術を生かし、新たなツールの開発を行うもの。これまで行ってきたタイヤや自転車などの製品提供にとどまらず、パラアスリート個々の特徴に合わせた器具の開発などに取り組む。現在、開発を進めているのは、スポーツ義足用ゴムソールと車いす競技グローブ用ゴムの2製品。ゴムソールでは、様々な路面での走行を想定したタイヤの設計技術を応用する。
会見には、同社グループが開発したスポーツ義足を使用するパラトライアスロンの秦由加子選手が出席し、「要望に迅速に対応して頂いており、心強い」と感想を述べた。今後、使用時の評価をフィードバックさせ、東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年の完成を目指す。
ブリヂストンは今年6月にオリンピック・パラリンピックに向けてアスリートなどで構成する「チームブリヂストン」を発足しており、今回のプロジェクトはその一環として実施するもの。