日本ミシュランタイヤ ブランド力とシェアの差を埋めるために

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カテゴリー: トップインタビュー, 特集

 今年の1月には全社員に同じメッセージを伝えました。本当のニーズを明確にするため、これまで以上に時間をかけてコミュニケーションをしっかり取りましょうと。何か問題があるのなら、「何故ですか?」「どうすれば良いのか?」と、徹底的にディスカッションを行うようにしていきます。

日本ミシュランタイヤ ポール・ペリニオ社長
ポール・ペリニオ社長

 社内にはサプライチェーンやマーケティング、物流など様々な部門がありますが、それを横断的に部署間の壁を取り払った形で、ディーラーの方々の意見、そしてエンドユーザーの声、両方のフィードバックをまとめていきます。

 そしてフィードバックされた意見を分析して、優先順位を付けて改善を行っていきます。フィードバックは一旦、4月末頃にまとまるので、その後に実際の改善作業に着手していく予定です。

 ミシュランの取り扱いディーラーを増やすことも重要となります。消費者が「ミシュランが欲しい」と思った時に、簡単にミシュランタイヤを販売しているディーラーを見つけられるようにしなければなりません。東京にいても北海道でも九州でも同じようにです。

 まだまだ取り扱いディーラーが足りないと感じていますので、地域によって多少異なりますが、全国で500店舗くらい増やせることができればと考えています。

 例えばブリヂストンのタイヤなら全国どこでも買えますが、エンドユーザーから「ミシュランはどこで買えるのか」という問い合わせが来ることがあります。その意味でカバー率をもっと拡大したいと思っています。

 チャネルにはこだわらず、エンドユーザーに良いサービスを提供できるタイヤディーラーを増やしたいというのが我々の考えです。

 重要なのは良いサービスを提供できることです。ミシュランタイヤはプレミアム商品が多いので、それに合ったサービスを提供して欲しいと思っています。タイヤを購入して、フィッティングやバランシングなどを行って、最後に「買って良かった」と思って頂くことが大切なのです。

 最高の作業と深い知識でタイヤをフィットメントするのも大事ですし、我々は乗用車用タイヤではスポーツカテゴリーが強いので、――そういうお客さまはタイヤのことを非常によく調べています。そういった方々にも対応できるレベルの技術や知識を持ったディーラーさんが必要です。相談段階から正しいアドバイスができ、実際に購入した商品、受けたサービスが良い経験となれば、それがエンドユーザー、タイヤディーラー、ミシュランの3者にとって、最高のシナリオになっていきます」

 ――ミシュランが欲しいというユーザーを広げていくためには。

 「ミシュランは日本では認知度とマーケットシェアとのギャップが大きいことは認識していますので、ミシュランに対して良いイメージを持っている方々、ミシュランを欲しいと思っている方々に対してはシェアを100%取っていきたいですね。

 消費者はタイヤを買う際、お店や口コミなど色々な情報を調べます。ただし、その前にミシュランタイヤという名称が頭に入って来こなければいけない。ひとつの選択肢にならなければいけません。

 ですからデジタル系のコミュニケーションには一層注力していきます。簡単なことではありませんが、成功するとものすごいインパクトがあると思っています」

「さらにユーザーとディーラーの声を」

 ――日本ミシュランタイヤとして中期的な展望は。

 「日本ミシュランタイヤとして柱は市販用タイヤ、新車用タイヤ、そして群馬県の研究開発センターの3つがあります。さらにモータースポーツ活動やガイドブック事業、ライセンス事業があります。つまり日本ミシュランタイヤには全ての活動があるのです。

 まず我々にとってチャンスなのは日本に開発センターがあることです。技術の専門家がいて、日本市場のニーズが分かって、フィードバックができますので、この開発センターをますます活用したいと思っています。

 2番目は商品と満足度です。乗用車用から飛行機用まで全てのプロダクトラインでエンドユーザーが満足するかどうかが重要です。

 そして、3番目は実際に我々の商品を売って頂いているディーラーです。ここをさらにより良い関係にしていきたいと思っています。

 我々のタイヤを売って頂いているのはディーラーの方々ですので、彼らの意見をもっと聞きたいと思っています。我々がさらに改善し、より良いオファーを作るために何をするべきか、どんどん我々のチームに教えて頂きたい。

 これからの時代、ビジネス環境は容易ではないと思っています。だからこそ意見をたくさん聞きたいのです。意見交換をしながらタイヤディーラーさんのアクティビティをサポートしたいと思っています。それがマーケットへのインパクトに繋がっていくと信じています」


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