住友ゴム工業「タイヤを通じ輸送業界に貢献」

住友ゴム工業 タイヤ国内リプレイス営業本部副本部長 生産財部長 増田 栄一氏

 顧客の負担をいかに少なくすることができるか。生産財タイヤを供給する側の大きなテーマの一つだ。その取り組みについて、住友ゴム工業タイヤ国内リプレイス営業本部副本部長兼業務部長 生産財部長の増田栄一氏に聞いた。

 ――輸送事業者が抱える課題に対し、どのような商品やサービスを提供することでそれを解決する一助となるとお考えでしょうか。

 増田 輸送業界は今のところ、需要自体は悪くない状況で推移しています。順調な荷動きが続いており、また一方で運行3費の中でもっとも大きなウェイトを占める燃料費のほうも安定した状態で推移しています。ただ、そういう中で指摘されるのはドライバー不足の問題、それに加えて労務管理の問題です。この2つはいずれも年々、厳しくなってきていると、運送事業者やバス事業者の皆様が指摘されています。

 トラック・バス(TB)用タイヤとそれに関わるサービスをご提供する我々としては、そのような課題に対し何ができ、どういうご提案ができるのだろうかということを常々考えているところです。そのような輸送業界が抱える課題にお応えしようというものの一つが、後で詳しくご説明する「エコスマートプラン」です。そういうご提案を行うことで、お客様のご負担を極力少なくしていくというのが基本的な取り組みだと言えると思います。

 それとともに、我々はメーカーとして、お客様のニーズに合った商品開発に取り組んでいます。たとえば、ダンロップ独自のTB用タイヤの基幹技術としてDECTES(デクテス)があり、新商品に採用しています。これは経済性と環境性能を両立する新技術で、偏摩耗を抑制し耐摩耗性の向上を実現するものです。このDECTESによりローテーションの頻度を抑え省メンテナンス化を図っています。

 また、乗用車用タイヤの低燃費タイヤとして市場で非常に高いご評価をいただいている「エナセーブ」シリーズを、TB用と小型トラック用の分野でも投入し販売展開を始めています。

 お客様へのご紹介の際には、当社のセールスマンは全員iPadを携帯しており、その中には商品の技術的な説明資料をはじめ、我々の商品がどのような点ですぐれているのか、またそれらの実証データなどを入れてありますので、より深くご理解いただけるものと考えています。

 ipadに関連しますが、当社では7月にTB用低燃費スタッドレスタイヤ「エコルト SP088」という新商品を発表しました。9月からの新発売に合わせて、運送事業者やバス事業者のお客様をお招きし公開燃費テストを行いました。新商品を装着したテスト車両を実際に走らせ、従来の商品と燃費にどれだけ差があるのか、お客様に直接見ていただいたものです。そのような公開燃費テストの模様もipadの中に入れ横展開することで、全国のセールスマンがあらゆるお客様に実証データをお示ししながらご説明することができる。そういう取り組みも行っています。

輸送業界にタイヤを通じ貢献

 ――「エコスマートプラン」とはどういうものなのでしょうか。

 増田 「エコスマートプラン」はダンロップが進めるTB用タイヤの総合サポートです。輸送業界が直面する環境問題、安全管理、経費削減という3つの大きなテーマに対し、我々がタイヤを通じて貢献を図るものです。

 お客様はさまざまな車両の使い方をされますが、その走行環境に対しどのタイヤが最適なのか。また、点検・管理・メンテナンスはどのようなサイクルが最適なのか。それらをパッケージとして組み合わせ、お客様にご提案するものです。

 この「エコスマートプラン」には大きく2つのメインサポートがあります。1つは「ベストタイヤセレクト」、もう1つは「セーフティアシスト」です。

 「ベストタイヤセレクト」は、お客様がさまざまな車両の使われ方をする中で最適なタイヤをご提案するものです。そこでまず、お客様の実際の運行状況を調べて分析します。たとえば、今までは車両1台当たり、1年間でタイヤを何本使い、ローテーションが何回必要だったか。そういうヒアリングを行い、それをダンロップのタイヤにすることで、タイヤの消費量がこう変わる、1本当たりの走行距離がこんなに変わる、ローテーションの回数がこれだけ減るというシミュレーションを行うのです。そういう導入効果を確認し、ローテーションにともなう作業工賃なども含めトータルのコストを算出し、お客様にご提案するというものです。

 それに加えて、お客様のお支払いについては毎月の定額タイプもご用意することで、お客様のご負担の軽減にもお役立ていただいています。タイヤは季節商品ですから、一度に交換すると大きな金額となりますので。そういう観点から、事業経営の皆様からは、先の計画が立てやすいというご評価をいただいています。


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