横浜ゴム「ブランド価値を伝え、存在感を」

 ――自系列ショップの推移について、ご紹介ください。

 三上 14年12月末現在でタイヤガーデンが479店舗、グランドスラムが38店舗、タイヤタウンが2店舗。店舗数を大きく増やすという計画はありません。これまでの流れに沿って展開していきます。

 ――タイヤ販売店での安全整備に対する取り組みが大変重要なテーマとなっています。

 三上 業界において、安全に関わる啓発活動や研修は非常に重要です。当社は自系列のタイヤ販売店の皆様、直営店を中心に、さまざまな取り組みを進めています。サービス技能コンテストなどポジティブな活動、空気充填講習、安全ケージをはじめとする整備機器の技術研修などを含めて、継続的に行ってきています。最近では出張サービス時に使用する安全ネットの使用啓発等も行いました。

 研修・啓発活動については、たとえばどのような情報ツールを活用するのがもっとも適切なのか。そういったことまでも調査して展開したいですね。情報を提供すること自体は昔とそう変わってはいないと思うのです。ただ、インターネットが普及し、情報の量は絶対的に増えています。その取捨選択が結構むずかしい。フェイス・トゥ・フェイスでのダイレクトなコミュニケーションの機会を増やし、必要な情報をきちっとお伝えすることが大切でしょう。

 一般ユーザーの皆様にタイヤ管理の重要性をアピールするということに関しては、もっと取り組みを強めないといけないでしょうね。マスメディアやWEB、販売店店頭などあらゆる媒体を通じて展開していきたいと考えます。

 これはまだこれから具体化していきますが、当社は今年、イングランドのサッカープレミアムリーグの名門チーム「チェルシーFC」とスポンサー契約を結びました。このチェルシーFCをうまく絡めて、一般ユーザーの皆様の興味を惹くような企画ができたら良いかなと思っています。それを通じて、タイヤを正しく使っていただくことと、ヨコハマタイヤの良さをご理解いただくこと、この両面でアピールしたいですね。

情報伝達に工夫を

 ――自動車市場では軽自動車の構成比が増え、それにともないタイヤが小径化するなど、国内市販用タイヤの市場構造は変化を続けています。また、競争も厳しさを増しています。その中でヨコハマタイヤをいかに拡販し、ヨコハマタイヤジャパンの収益を上げるか。タイヤ販売店の収益向上につなげるのか。3年くらいのスパンでいかに取り組むお考えでしょうか。

 三上 われわれが持っているブランドが、ほかのブランドと何が違うのか、そのことを消費者の皆様、その消費者とフェイス・トゥ・フェイスで接する販売店の皆様にきちんとお伝えしご理解いただくことがもっとも重要だと考えます。それにはいろいろな活動方法があり、情報伝達の仕方があるのです。

 たとえば、当社は国内にはD-PARCやT-MARYというテストコースを持っていますし、海外にはタイには非常に規模の大きな総合テストコースを持っています。スウェーデンにもテストコースを契約していますし、ドイツのニュルブルクリンクサーキットでもテストを行っています。「そういうところで開発された商品だからこれだけの高い性能を持っている」ということをまだお伝えしきれていません。それをお伝えできるツールや仕掛け、情報提供のあり方ということを考え、力を入れ取り組んでいきたい。

 ――では最後に、2015年度でとくに注力したい点をお聞かせください。

 三上 商品で言いますと、まず今春に新発売したミニバン専用低燃費タイヤの「BluEarth RV-02」、そして「ADVAN」ですね。浮ついたやり方ではなく、地に足をつけ、しっかりと売っていきたい。自分が売っている商品に自信を持つこと。以前、ある人と話していて、「ブランドって何だろう」という話題になったのですね。「ブランドを扱う人がそのブランドを愛すること、それが一番最初ではないか」という話がありました。まさに、そこだと思うのですよ。

 今、各社が揃って低燃費タイヤと言って、横並びで低燃費性能をアピールしています。その中で、われわれは『雨に強い低燃費タイヤ』『ウェット性能最高グレードの低燃費タイヤ』というふうに違いを明確に打ち出しています。このようにヨコハマブランドの良さというものをしっかりとお伝えしていきたい。

 わたくしは久しぶりに国内市販用タイヤ市場に帰って来ました。長い間ずっと、当社のタイヤを扱っていただき本当に感謝しています。皆様に売っていただいた商品を、お使いになったお客様がご満足いただけるよう、これからも努めていきます。当社の経営トップが申しておりますように、『良いモノを、安く、タイムリーに』お届けしたいと思い頑張って参ります。末永くご愛顧いただきたいと思います。


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