日本グッドイヤー「ターゲットはハイブリッド車」

 ――そういう意味ではオールシーズンタイヤが普及するための下地は徐々に固まってきていると言えるのではないでしょうか。

 吉沢 雪の多い豪雪地域、除雪した後でも残った氷がツルツルに磨かれてしまうような地域  そういう地域ではスタッドレスタイヤをお使いいただくことをお奨めしています。ですが、年に2回から3回くらいしか雪が降らない、だけれども雪が降ったからと言ってクルマを使わないわけにはいかない  そういうドライバーの方は非常に多くいらっしゃるのですね。そういうお客様に、オールシーズンタイヤの価値をお届けすることができる  それが「Vector 4Seasons」だと。われわれとしてはもっと努力してこのタイヤの良さをアピールし、一人でも多くの方に知っていただきたいと考えます。

売りやすい販売環境

 ――先の話となりますが、スタッドレスタイヤ販売への取り組みについて触れていただきたい。乗用車用の「ICENAVI 6」が3シーズン目、そしてSUV用と商用車用を加えての本格展開の年になるものと思われますが。

 吉沢 スタッドレスタイヤについては、「ICENAVI 6」とその前のモデル「ICENAVI ZEAⅡ」の2ラインでの展開を引き続き行っていくことなります。低燃費タイヤ同様、スタッドレスタイヤも氷上性能だけで差別化する状況ではありません。当社の「ICENAVI 6」は氷上性能だけでなく、ロングマイレージ、すなわち寿命が長いことも大きな性能特徴です。

 降雪地域のユーザーの行動は、雪の降っていない間は夏タイヤで走り、雪が降るまでのギリギリのタイミングまでスタッドレスに交換せず我慢する。そうしますと、スタッドレスへの履き替えがどうしても集中してしまいます。これではタイヤ販売店の皆様は大変ですし、お客様も長時間待つことになります。ロングマイレージのスタッドレスであれば、「簡単に減ることはないからお客様の時間に余裕があるときに交換していただければ大丈夫ですよ」と、付加価値としてご提供することが可能となってきます。

 ですから、15年の冬シーズンにおいても、なるべく早い段階からスタッドレスに交換をお奨めするような施策に取り組み、そうすることで他の商品との差別化につなげていくという考えです。

 ――年初からメーカー希望小売価格の適用範囲を拡大する動きが出てきました。これについて、いかがお考えですか。

 吉沢 現時点では市場の状況を注視しつつ、今後の対応を検討していこうと思っています。当社が現在上市している商品の中には希望小売価格を設定しているものはありません。タイヤ販売店の皆様にも、今のところそれによって商売のやり方などに大きな変化が現れてきたわけではないという認識ですので、これからがどうなるかによって対応を考えていきたい。われわれの基本は、小売りの現場でいかに売りやすくできるか、その環境をつくっていくことですから、そこを第一の視点として考えていくべきだと思います。

 ――グッドイヤーのタイヤ販売網として、「EAGLEショップ」「EAGLEステーション」をここ数年、着実に展開してきています。現在の出店状況と15年度の出店計画について教えてください。

 吉沢 現在、「EAGLEショップ」39店、「EAGLEステーション」32店です。「EAGLEショップ」「EAGLEステーション」は、その地域におけるグッドイヤーの旗艦店という意味合いがあります。そのお店様でグッドイヤーを売ることで享受できるメリット、われわれとしては中核となる販売店をその地域につくることで得られるメリット  そういうお互いのメリットが合致するよう、両者にとってWIN―WINの関係を築くべく「EAGLEショップ」「EAGLEステーション」を展開しています。

 ですから、店舗数の拡大を目的としておらず、1店1店精査しながら相手先様と検討し、その上でチャネルとして成長させていきたいという考えでいます。

 ――タイヤ販売について、業種別の構成比がここ数年、変化を遂げてきています。その中で特にカーディーラーの成長が著しいところですが、チャネルミックスの変化について、いかがお考えですか。

 吉沢 当社のタイヤ販売代理店様とともに、カーディーラー様も重要なチャネルであると認識しています。われわれとしては、タイヤ専業店様をはじめカーショップ様、先ほどの「EAGLEショップ」「EAGLEステーション」といった新しい形態のお店様、そしてカーディーラー様、いずれにおかれてもタイヤを販売しやすい環境を整えていくことがもっとも大事な仕事だと考えています。

 その一環が、先ほども言いました「E-Grip」シリーズを中心とした、わかりやすい商品ラインアップ展開なのです。たとえばお客様がHVで来店されたら、反射的に「ハイブリッド車にはグッドイヤーを」と、そうお奨めいただけるような施策に取り組んでいく考えです。

 「Vector 4Seasons」に関しても同じことが言えます。ほかのブランドにはない、独自のオールシーズンタイヤをお取り扱いいただくことによって、他店との差別化を図る。「Vector 4Seasons」の性能により、お客様にほかにはない価値をお届けしご満足いただくということです。


[PR]

[PR]

【関連記事】