「厚い信頼のあるブランドに」東洋ゴム工業

東洋ゴム工業 執行役員 タイヤ事業本部 日本ビジネスユニット長 櫻本 保氏
東洋ゴム工業 執行役員 タイヤ事業本部 日本ビジネスユニット長 櫻本 保氏

 東洋ゴム工業は今年、会社創立70周年という非常に大きな節目の年を迎える。事業の要であるタイヤ事業、中でも創業以来ともに歩んできた国内リプレイスタイヤ市場への取り組みをテーマとして、日本ビジネスユニット長である櫻本保執行役員から205年度の意気込みをきいた。

厚い信頼のあるブランドに

 ――まず、14年度の事業環境について、簡単に振り返っていただき、メーカーの連結決算では、増収増益を達成し過去最高を更新しました。タイヤ事業も順調な推移をみせましたが、その中で日本ビジネスユニット(BU)としてはいかが評価されていますか。

 櫻本 2014年度は消費税率の改訂があり、それにともなう駆け込み需要、そしてその反動と、大きな変化があった1年でした。そのような中で、消費財の分野では、ミニバン専用タイヤとして展開している「TRANPATH」シリーズで1月から3月にかけて毎月、新商品を投入しました。「TRANPATH」は、初代の商品を1995年に上市し、今年で発売20周年という節目を迎えます。14年度はその前哨戦として積極的に販売活動に臨みました。

 基幹商品の「TRANPATH mpZ」――これは初代から数え第6代目の商品となります。これを中心に、ラグジュアリーミニバン専用の「TRANPATH LuⅡ」、さらに業界初となる軽自動車専用のプレミアムタイヤ「TRANPATH LuK」と、3カ月連続で上市しました。TVCMをはじめ広報・宣伝活動を大々的に行うことで、販売店様やユーザーの皆様にわれわれの考えをお伝えすることができたのではないかと思っています。

 中でも、「TRANPATH LuK」がターゲットに置いた、軽自動車用タイヤでは需要環境に多少変化が生じてきています。確かに消費者の価格志向は根強くありますが、一方で差別化商品、他とはちょっと違う商品を売りたいという販売店様に、この「TRANPATH LuK」はマッチしました。

 国内自動車販売で、乗用車全体の4割を軽自動車が占めるようになりました。その中でも、特に、ハイトワゴン系をカーメーカー各社が積極的に展開しており、その潮流をあらかじめ予測して捉えた「TRANPATH LuK」のコンセプトがマッチしたと言えます。

 一方、低燃費タイヤへの取り組みとしては、「NANOENERGY3」を中心に、「TOYO TIRESの『NANOENERGY』が低燃費タイヤの代名詞だ」と言われるよう、積極的な販売活動を行いました。

 「TRANPATH」と「NANOENERGY」の両シリーズによって当社市販用乗用車用夏タイヤの50%以上が低燃費タイヤとなっています。タイヤの低燃費化時代のスタンダードですので、今後も継続して力を入れていこうと考えています。

 『スタッドレスタイヤ』の分野では、2009年以来の新商品となる「OBSERVE GARIT GIZ」を発表しました。性能を大きく向上させ5年ぶりの投入ということで、お客様には随分とお待たせしてしまいましたが、満を持して発売し、年末の降雪により、おかげさまで計画以上に販売することができました。冬タイヤ全体では対前年実績を10%以上上回りましたし、12月単月では前年比20%以上も販売量を伸ばすことができました。

 このような消費財に対し、生産財も好調に推移した1年でした。低床の路線バス用低燃費タイヤとして、「M638」という新商品を発売しました。低燃費タイヤブランド「NANOENERGY」から初めてラインアップしたトラック・バス用カテゴリの商品で、これが好調でした。今後、トラック・バス用タイヤでも低燃費化、NANOENERGY展開に取り組んで行く考えです。

トランパス発売20周年

 ――そのような実績を踏まえた上で、2015年度の国内リプレイスタイヤ市場に日本BUとしていかに取り組んでいくかをテーマに、詳しく話をうかがいたいと思います。

 櫻本 全体としてまず考えておりますのは、わたくしどもにはタイヤ販売会社であるトーヨータイヤジャパンと、自主系代理店様の2つがあり、双方が一体となって市場に取り組んでいくということ。各地区、各エリアで連絡を取り合って情報を共有する。お客様に対し共通の課題が出てくると思いますので、それに対してお互いが協力して対応していく。こういうことをこの15年度はもっと掘り下げて徹底したいと考えています。同じTOYO TIRESブランドを販売していく同士としてもっと密接に交流していくということを柱とし、一体となって販売活動にあたっていきたいと思います。


[PR]

[PR]

【関連記事】