住友ゴム、先端施設の活用で未来のタイヤ材料を
住友ゴム工業は6月21日、理化学研究所(理研)が所有する放射光施設の見学会を開催した。同社研究開発本部分析センターの岸本浩通センター長は住友ゴムの材料開発に関する発表を行い、大型放射光施設「SPring-8」(スプリングエイト)やX線自由電子レーザーの「SACLA」(サクラ)をはじめとする先端研究施設の活用事例を紹介。また、施設の進化や「Society(ソサエティー)5.0」の実現に伴う環境変化…
住友ゴム工業は6月21日、理化学研究所(理研)が所有する放射光施設の見学会を開催した。同社研究開発本部分析センターの岸本浩通センター長は住友ゴムの材料開発に関する発表を行い、大型放射光施設「SPring-8」(スプリングエイト)やX線自由電子レーザーの「SACLA」(サクラ)をはじめとする先端研究施設の活用事例を紹介。また、施設の進化や「Society(ソサエティー)5.0」の実現に伴う環境変化…
住友ゴム工業は6月21日、兵庫県佐用郡にある大型放射光施設「SPring-8」(スプリングエイト)およびX線自由電子レーザーの「SACLA」(サクラ)の見学会を報道陣向けに開催した。 同社ではタイヤゴム材料の研究開発力を向上させる目的で、2001年から「SPring-8」を活用している。当時、スタッドレスタイヤのトレッドに配合したファイバーについて、氷上での動きを確認・立証することが課題となっ…
フィンランドのノキアンタイヤは5月12日、スペインのサンタ・クルス・デ・ラ・サルサの新しいテストセンターが稼働を開始したと発表した。 同社にとって3つ目のテスト拠点となるこの施設は、年間を通して夏タイヤとオールシーズンタイヤ、冬タイヤのテストを実施できるという。広さは約300ヘクタールで、ドライおよびウェットのテストや最高で時速300kmでのテストが可能なコースなど合計10種類のトラックを備え…
住友ゴム工業は3月9日、スーパーコンピューター「富岳」の2021年度HPCIシステム利用研究課題募集における「富岳」産業課利用枠に採択されたと発表した。富岳は9日から学術・産業分野向けに共用開始されている。住友ゴムは富岳の利用を通じて、タイヤ新材料開発技術「アドバンスド4Dナノ・デザイン」を進化させる方針。 同社では、技術革新のキーコンセプト「スマートタイヤコンセプト」で、摩耗や経年による性能…
仏ミシュランは2月23日、2050年までにタイヤを100%持続可能にする取り組みを進めると発表した。2017年に発表した「VISION(ビジョン)コンセプト」の実現に向けた研究開発も推進する。 同社は世界に7カ所の開発拠点を有しており、エンジニアなど6000人以上が350の専門分野で、目標達成に取り組んでいる。また、異業種とも積極的に連携し、イノベーションのスピードと品質向上を図っている。近年…
横浜ゴムは北海道旭川市のタイヤテストコース「北海道タイヤテストセンター」の屋内氷盤試験場に、全長約100mの冷媒装置を備えた氷盤試験路面を設置したと2月19日に発表した。 冷媒装置を導入した新しい氷盤路では、氷の表面温度をマイナス10℃~0℃までコントロールが可能。これにより、様々な氷上路面でのタイヤ試験を安定した試験条件により行うことが可能となった。さらに、外気温に左右されずに氷盤路面を作る…
米グッドイヤーは1月26日、ルクセンブルクのイノベーションセンターに独ヴイアイグレイド社のドライビングシミュレーター「DiM250」を導入すると発表した。欧州拠点の製品開発を強化するとともに、既にDiM250を導入している米オハイオ州アクロンの拠点との技術協力を促進する。 ドライビングシミュレーターはタイヤ開発の初期段階で一定の試験が可能。プロトタイプを作る前に、性能がより高いモデルを特定でき…
住友ゴム工業は1月28日に冬用タイヤの開発拠点、名寄タイヤテストコース(北海道名寄市)内に、屋内氷上試験施設を開設したと発表した。施設の名称は「NICE(ナヨロ・インドア・アイス・フィールド)」。国内最大級の屋内氷上試験施設として全長100mの制動試験路と約30m×約30mの旋回試験路を備え、天候に左右されない高精度な試験が可能となる。 同社は名寄のほか、旭川市にも冬用タイヤのテストコースを設…
住友ゴム工業はスーパーコンピューター「京」を利用した研究がHPCI(革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ)利用研究課題優秀成果賞を受賞し、10月30日にオンライン成果報告会に出席した。 今回受賞した研究は「タイヤ用ゴム材料の大規模分子動力学シミュレーション」で、タイヤの耐摩耗性の改善に寄与するゴムの高強度化を目的としたもの。 従来は、ゴム内部のシミュレーションをマイクロメー…
ブリヂストンは10月22日、「ブリヂストン・イノベーション・ギャラリー」を報道陣に公開した。この施設は、昨年閉館した企業博物館「ブリヂストンTODAY(トゥデイ)」をリニューアルし、同社の歴史や事業活動、未来に向けた取り組みを紹介するもの。間もなく一般に公開する予定。 「イノベーション・ギャラリー」は、同社が東京都小平市の技術開発拠点を再構築して開設する「ブリヂストン・イノベーション・パーク」…
自動車産業が100年に一度の大きな変革期を迎えている中、車両管理の仕方も大きく変わろうとしている。業務の一元化を図るフリートマネジメントサービスはその代表的な例の一つ。フリートマネジメントの基底を成すのは、整備機器・作業工具類のデジタル化であり、PC管理を実現化するソフトウェアやデバイス機器。さらに得られた膨大なデータを蓄積し、いつでもサステナブルに運用することが可能な汎用性の高いクラウドサービ…