レース用タイヤも持続可能に ミシュランの「MotoE」用タイヤ
仏ミシュランは4月29日、電動バイクのロードレース「MotoE」用のフロントタイヤに33%、リアタイヤには40%のサステナブル(持続可能)な原材料を使用し、ラップタイムの更新も実現していることを明らかにした。 「MotoE」用のタイヤでは、同社グループのパートナー企業であるスウェーデンのエンバイロ社の技術を活用して廃タイヤから回収したカーボンブラックを使用することで持続可能な原材料の使用量を増…
仏ミシュランは4月29日、電動バイクのロードレース「MotoE」用のフロントタイヤに33%、リアタイヤには40%のサステナブル(持続可能)な原材料を使用し、ラップタイムの更新も実現していることを明らかにした。 「MotoE」用のタイヤでは、同社グループのパートナー企業であるスウェーデンのエンバイロ社の技術を活用して廃タイヤから回収したカーボンブラックを使用することで持続可能な原材料の使用量を増…
仏ミシュランは4月15日、子会社のシンビオがバスメーカーの仏サフラおよび欧州カーメーカー、ステランティスとそれぞれ水素技術の開発プロジェクトを進めていることを報告した。 シンビオはサフラと水素バスの設計で協業しており、4月6日には新たに1500台の水素バスを開発する契約を締結した。一方、燃料電池を搭載した商用車の年内の発売を目指すステランティスに対しては、400kmの航続距離を実現し、数分間で…
仏ミシュランの第1四半期決算は、売上高が前年同期比2.3%増の54億4800万ユーロ(約7120億円)だった。グローバル経済の回復に伴う需要の増加により数量は7.5%、また価格ミックスは0.9%それぞれ増収に寄与した。 部門別では、自動車および関連販売事業の売上高は3.7%増の26億9400万ユーロで、数量は7.8%増加。さらに、価格管理や18インチ以上の大径タイヤの成長による価格ミックスの良…
日本ミシュランタイヤが4月13日に開催した新社長就任会見で、須藤元新社長は「変化はチャンスであり、変化は進化だ」とコメントした。新型コロナウイルスをきっかけに社会が大きく変わる中で、タイヤのみならず、タイヤ関連のソリューションや3D金属プリンティングといった新たな領域でも挑戦を加速していく方針を示した。 須藤社長は、ミシュラングループが掲げる「すべてを持続可能に」を日本ミシュランタイヤが目指す…
仏ミシュランは4月8日にオンラインで事業戦略説明会を開催し、2030年までに売上高を年平均5%拡大する方針を打ち出した。同社の2020年の売上高は204億6900万ユーロ(約2兆6248億円)と前年比15%のマイナスとなったが、新型コロナウイルスの影響から抜け出す2023年には約245億ユーロまで回復する見通し。今後、フリートソリューション事業を強化するほか、3D金属プリンティングや医療用機器、…
仏ミシュランは2月11日、脱炭素海上輸送サービスを提供する仏ネオライン社と海上貨物輸送の契約を締結したと発表した。太平洋横断の海上輸送で現在のCO2排出量を90%削減できるという。 2023年までにカナダフランス間の太平洋横断ライン航路を開設し、1年後に2隻目を稼働する計画。また、ミシュランは最終的に同社グループのコンテナ輸送の50%を委託する予定。 なお、ミシュランでは、2050年までに世…
仏ミシュランは3月3日、環境負荷を最小化した初めてのエコデザインタイヤ「e.PRIMACY」(イー・プライマシー)を欧州向けに販売開始したと発表した。 「e.プライマシー」は環境への影響を軽減しながら優れたパフォーマンスの両立を目指しており、欧州タイヤラベリング制度のグレードは転がり抵抗でA、ウェットグリップでBを獲得した。同社では「グレードA-BもしくはA-Aを獲得したタイヤが1%未満である…
日本ミシュランタイヤは4月1日、B2C事業部の須藤元専務執行役員(49歳)が同日付けで代表取締役社長に就任したと発表した。須藤氏は同社にとって初の日本人社長。1999年3月に入社した後、直需タイヤ事業などを担当したほか、中国法人での勤務経験もある。 須藤新社長は「ミシュラングループが約束している『100%持続可能なタイヤおよびソリューションの実現』を日本でも促進するほか、お客様が真に求めるサー…
仏ミシュランは2月23日、2050年までにタイヤを100%持続可能にする取り組みを進めると発表した。2017年に発表した「VISION(ビジョン)コンセプト」の実現に向けた研究開発も推進する。 同社は世界に7カ所の開発拠点を有しており、エンジニアなど6000人以上が350の専門分野で、目標達成に取り組んでいる。また、異業種とも積極的に連携し、イノベーションのスピードと品質向上を図っている。近年…
仏ミシュランは2月9日、スウェーデンのエンバイロ社との合弁で、タイヤリサイクル工場を南米チリのアントファガスタ地域に建設すると発表した。ミシュランにとって初のリサイクル工場となる。2023年に稼働を開始する予定で、ミシュランの投資額は3000万ドル(約32億円)以上となる。 同社では「使用済みタイヤのリサイクル技術はタイヤ産業にとって重要な柱であり、当社の持続可能な原材料調達の取り組みの一環」…
仏ミシュランは1月22日、仏エールフランス航空にタイヤを独占供給すると発表した。2010年から2020年までの提携に続き今後10年間、ボーイング787を除いた短距離、中距離、長距離の航空機に主に仏・ブールジュ工場で製造した新品およびリトレッドタイヤを供給する。 ミシュランは、NZG(ニアゼログロース)技術を採用した「ミシュラン・エアX」など最新の航空機用タイヤを提供。NZGはタイヤ寸法の増大を…
国内市場で主にトラック・バス用タイヤの管理でIoT(モノのインターネット)やTPMS(タイヤ空気圧監視システム)を組み合わせたデジタルソリューションの展開が活発化している。2018年に日本ミシュランタイヤがタイヤメーカーとして初めて国内に導入した後、昨年は横浜ゴムが「タイヤマネジメントシステム」を刷新。ブリヂストンも海外市場で展開しているデジタルソリューションツール「タイヤマティクス」を国内向け…
仏ミシュラングループは2023年までに全てのタイヤにRFID(無線自動識別)チップを搭載すると発表した。 同社では、「ゆりかごから墓場までタイヤを追跡する費用対効果の高い方法であり、予知保全サービスに大きく貢献する」としている。また、「先進運転支援システムが特定のタイヤの特性に応じて応答を微調整できるようにすることで、ドライバーの安全性を高める」と利点を示した。 さらに、この技術を利用するこ…
仏ミシュランは11月18日、プラスチック廃棄物の革新的なリサイクル技術の工業化のため、加パイロウェーブ社と提携したと発表した。 パイロウェーブ社が開発した技術は、包装材や断熱パネルなどに使用されているプラスチックからマイクロ波を利用してポリスチレンやタイヤに使用する合成ゴムの原料となる高品質なスチレンを生成するもの。ミシュランでは、「サステナブルな素材の利用率を高めることが目的」としている。 …