神奈川トヨタのエンジニアがタイヤ性能を体感

シェア:
カテゴリー: レポート, 現地

 タイヤの空気圧管理がいかに重要であるか。タイヤ業界に身を置く者にとってはごく“常識”のことだ。しかし、タイヤ業界以外の人たちには知られていないケースが多々ある。タイヤ販売チャネルとして成長を遂げるカーディーラーにおいて、それへの認識を深めるための取り組みがこのほど行われた。

神奈川トヨタの安全啓発活動に神奈川ハマタイヤが協賛

 『くるま生活における豊かさの創造に最高の貢献をする』――神奈川トヨタ自動車㈱(横浜市神奈川区、市川英治社長)が掲げる企業理念だ。

神奈川トヨタの安全啓発活動
適正空気圧と空気圧不足のタイヤを比較

 同社がこのほど、自社エンジニアを対象として、新たな研修プログラムを企画した。「86サーキット走行体感試乗会」がそれだ。その第1回が6日~7日、千葉・袖ヶ浦フォレストレースウェイで行われた。

 「86サーキット走行体感試乗会」は次の4つのセクションで構成された。①プロドライバー同乗のサーキット走行②86を実際にドライブするサーキット走行③タイヤのローテーション作業(ロールプレイングの店舗対抗戦)④異なるタイヤ空気圧の官能評価&国産スポーツタイヤとアジアンタイヤのグリップ性能比較――。

 この4セクションのうち、タイヤ空気圧&グリップ性能に関しては神奈川ハマタイヤ㈱(横浜市旭区、品田基宏社長)が運営面で全面協力した。

神奈川トヨタの安全啓発活動
試乗する品田社長

 同社はこれまで、取引先を対象にした独自のタイヤ試乗会や安全啓発活動を企画し展開してきている。タイヤの空気圧管理の重要性を訴求する研修活動についても毎年実施し、今年も先に開催したばかり。これまで培ってきたその運営ノウハウを、今回の「86サーキット走行体感試乗会」で活用するものだ。

 タイヤ空気圧の官能評価は、サーキット内の特設ステージを走行し、スラロームでのハンドリング性能とコーナリング性能、制動性能(ロックブレーキ)を体験するもの。評価にあたってはハイブリッド車のアクア2台を用意。1台は規定の230kPa、もう1台はそれより約25%少ない170kPaに設定した。

神奈川トヨタの安全啓発活動
篠田部長

 神奈川ハマタイヤ管理部の篠田典之部長によると、これはタイヤ空気圧をチェックせず3カ月~1年程度、放置した状態を再現したものだ。

 実際に体験したところ、時速40km弱でのスラロームであっても低空気圧のタイヤは車体がふらつき、揺り戻しを抑えるためのステアリング操作が煩雑となる。コーナリング時も低空気圧のほうはタイヤのヨレが大きいため、減速しないとコースから外れる懸念が生じた。フルブレーキ時の制動距離に大きな差異は認められなかったが、停車時、低空気圧のほうが前方向への荷重移動が大きかった。

神奈川トヨタの安全啓発活動
グリップ性能を比較

 一方、グリップ性能比較は、ヨコハマのスポーツタイヤと中国メーカー製タイヤを装着した86をサーキット走行しグリップレベルの違いを体感するもの。神奈川トヨタDTECチームのドライバーである菊地靖、小河諒、近藤翼の3選手が協力しマシンを操った。

 トップスピード140kmからの高速コーナーをスポーツタイヤは路面をガッチリと掴む。その強力なグリップ力こそがコーナーを攻めることを可能にすると感じる。一方、中国製タイヤのほうはグリップ限界が早いため、コーナーではドリフト走行でスライドコントロールをしなければならない。その違いは歴然だ。

 今回の「86サーキット走行体感試乗会」について、神奈川トヨタ渉外広報部広報室の黒澤宏康室長は「エンジニアが整備の内容をお客様に説明し、必要と思われる商品をお奨めするシーンが増えてくる状況において、エンジニア自身がタイヤ性能を体感する機会は非常に大事だ」とその意義を高く評価。今後も継続的に企画し行っていく考えを明らかにしている。


[PR]

[PR]

【関連記事】