住友ゴム工業「GRANDTREK SJ7」

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カテゴリー: レポート, 試乗

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“ガッチリ&しっかりゴム”を採用。氷上性能12%向上

 住友ゴムグループのダンロップファルケンタイヤはSUV/4×4用スタッドレスの新商品「GRANDTREK SJ7」を9月1日から順次発売開始した。発売サイズは55~80シリーズ、15~19インチの全35サイズをラインアップ。「GRANDTREK SJ7」は、多くのユーザーが重要視する氷上での制動性能を従来品(GRANDTREK SJ6)と比較して約12%向上。乗用車用スタッドレスタイヤ「DSX-2」の先進技術“ガッチリ&しっかりゴム”の採用で、氷上での止まる・曲がるという基本性能を大幅に向上し、雪路からドライ路まで冬のあらゆる路面に対応できる製品に仕上がった。同社では2月中旬に北海道名寄市の住友ゴム名寄タイヤテストコースとその周辺道路で「GRANDTREK SJ7」試乗会を行った。

 「GRANDTREK SJ7」のコンセプトは〈雪氷路・一般路を選ばない高性能の4×4用スタッドレス〉と〈乗用車ライクなスタッドレス〉という2点。同社の調査によるとスタッドレス購入時、8割近いドライバーが〈凍結路に強い〉という項目を重視している。加えて近年はブラックアイスバーンが全国的に拡がっているため氷上性能の更なる向上を目指した。

 一方、SUV年間販売台数の上位車種では、9割をオンロード系が占めていることから「街乗りにも適した高い走行性能、ゴツゴツ感の無いスタイルを目指した」(住友ゴム工業第4技術部寺嶋充紀氏)という。

 今回の試走会は、名寄タイヤテストコースを使用。同テストコースは、全長2200mに大小のカーブと勾配がある周回路をはじめ、4%・6%・10%・13%の4パターンの登坂路、ミラーバーンを再現したS字氷盤路や市街地模擬路など多くのテスト路面を配置している。併せてコース周辺での一般道走行も行なわれ往複約20km、カーブが連続する東雲峠を走行した。

氷雪路からドライ路まであらゆる冬道に対応

 試走会当日は、曇り時々雪。時折日が射す時間もありスタッドレスの性能を確認するのに適した天候だった。評価に当たってはモータージャーナリストの早津美春さんがドライバーを務めてくれた。

 まず公道走行から試乗をスタート。ここではトヨタ・ハリアー(225/65R17 102Q)を使用。雪道であることを忘れるくらい乗り心地が良く、ノイズも低い。タイヤが雪をがっちりと掴む感触が伝わり不安を感じない。

田中宏明社長(左)と早津さん
田中宏明社長(左)と早津さん

 続いて、日産・ムラーノ(225/65R18 103Q)に乗車して圧雪された周回路を走行する。ここでは、従来品(SJ6)装着車との比較を行なった。まず「SJ6」で走行し、一定速度から急ブレーキをかけ、制動性能を確認する。同じ動作を「SJ7」でも繰り返す。早津さんは新旧タイヤの違いにすぐ気付いたようだ。「明らかにSJ7のほうがトラクションが良く手応え感が違う」という。

 最後に登坂路、氷盤路をテスト。車はトヨタ・ハイラックスサーフ(265/70R16 112Q)を使用。勾配4%、6%と楽々と登っていく。10%もクリアし、日本の国道の最大勾配と同じ13%へ。車重の重いSUVであるため早津さんは「厳しいかな」と言いながらも停止状態から発進を試みる。予想に反し難なく坂を登り切ってしまった。これには早津さんも少なからず驚いたようだ。

 S字氷盤路でも「SJ7」と「SJ6」を比較。アイスバーン性能で定評ある“ガッチリ&しっかりゴム”の効果だろうか「SJ7のほうが意思通りに曲がり、停止できるため細かいハンドル修正が少なくて済む。滑り始めてもタイヤ自体に止まろうとする力、コントロールしようとする力がある」というのが早津さんの感想。「SJ7」には従来の〈ビッググラスファイバー〉に加えて〈ハイパーテトラピック〉が採用され二重のひっかき効果が得られるという。

 試乗会後、早津さんに全体的な印象を聞いたところ「従来品と比較してあらゆる面で性能が向上したのではないか。良いタイヤに仕上がっている」と、その性能を高く評価する。過酷な路面状況で使用することが多いSUVユーザーの要求に応えるタイヤが完成した証しと言えるだろう。

新たな価値創造へ挑戦

 試走会前日に行なわれたプレゼンテーションの席上、ダンロップファルケンタイヤ田中宏明社長は次のように挨拶した。

 「GRANDTREK SJ7のキーワードは安全である。雪道での運転は一歩間違えば大きな危険を伴う。そのためスタッドレスタイヤには非常に高い安全性が求められる。当社では従来から、過酷な冬の路面状況でも常に安全に走行できるタイヤを目指して開発を続けており、乗用車用スタッドレスタイヤでは昨年、氷上性能を格段に向上させたDSX-2を発表した。従来のスタッドレスタイヤの止まる・曲がるという性能、そして手応え感を加えることによって、『より安全に走行できる』とお客さまからも高い評価を頂いている。

 GRANDTREK SJ7は、DSX-2の“がっちり、しっかり”コンセプトの延長線上にあり、安全性を徹底的に追求した。多くのお客さまに新次元の安心感を実感して頂けるものと確信している。GRANDTREK SJ7とDSX-2で新しい価値創造にチャレンジしていく」


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