本場で鍛えた性能 BFグッドリッチ「Mud-Terrain T/A KM3」

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カテゴリー: レポート, 試乗

実績あるオフロード性能が差別化に

 試乗会に参加した日本ミシュランタイヤの成瀬朋伸氏に国内市場の展望を聞いた。

日本ミシュランタイヤの成瀬朋伸氏(BFグッドリッチブランドマネージャー)

 ――日本ミシュランタイヤにとって「BFグッドリッチ」ブランドの位置付けは。

 「主に4×4/SUVユーザーのドレスアップから本格オフロード走行までカーライフの楽しみの幅を広げるサポートを目的としている。今年からその幅を拡大し、往年のアメリカンマッスルカーに最適なホワイトレターの商品も市場に再投入した。より多くのユーザーにリーチできる」

 ――国内でのオフロードタイヤの需要と今後は。

 「本格的なオフロード走行を目的とした需要は、走行場(オフロードコース)との関連性が高いのが現状だと考えている。

 オフロードユースに限ると、クルマのカテゴリーではスズキ『ジムニー』の占める割合が多いようだ。それはカスタムの自由度やコスト面、そして日本の林道などの地形に合った車格が影響を与えていると思われる」

 ――国内メーカーが同様のカテゴリーで新商品を投入している中で優位性は。

 「国内メーカーはこれから北米でシェアを取っていくのに対し、我々のブランドは既に市場に定着している。本場アメリカで人気のあるBAJA(バハ)1000など過酷なレースで実績のあるオフロード性能と、直感的に感じることができる見た目のかっこ良さが差別化になる」

米国で誕生、148年の歴史、多くの技術革新も

 BF Goodrichは1870年に米国で誕生したブランド。米国で初めて自動車用空気入りタイヤや合成ゴムを使用したタイヤを投入するなど、技術革新にも取り組んできた。1910年にはゴムの中にカーボンブラックを混ぜ、ライフ性能を大きく向上させることに成功。タイヤの色がそれ以前の白から黒へ変わる転換点になっている。

 1988年に仏ミシュランがタイヤ部門を買収し、1995年から日本ミシュランタイヤで取り扱いがスタートした。

 特にオフロードレースで高い実績があり、1993年から2012年にダカールラリーで13連覇を達成。2013年から2016年はミシュランブランドで参戦していたが、昨年からBFグッドリッチとして復帰を果たした。

 生産拠点は欧米とタイの計5カ所で、現在は141カ国で販売している。

 


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