スリックタイヤでアイス路面は走行できるか――?

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カテゴリー: レポート, 試乗

 横浜ゴムは2月1日、北海道旭川市のテストコースでスタッドレスタイヤと欧米市場向けに開発しているウィンタータイヤ、オールシーズンタイヤの特徴を比較する試乗会を実施した。氷盤路で同社のスタッドレスタイヤ「アイスガード IG60」とウィンタータイヤ「V905」、オールシーズンタイヤ「S323」をそれぞれ装着して制動距離や発進時の違いを確認してみた。

冬用タイヤのゴムを搭載したスリックタイヤ
冬用タイヤのゴムを搭載したスリックタイヤ

 「S323」は制動距離が最も長く、発進する際のタイヤの空転がやや多い印象だ。「V905」はさほど違和感のない動きを示したものの、断然の性能を発揮したのは「IG60」だ。時速30kmから急停止した際は、ほかより数m手前で止まることができた。

 また、今回は溝の無いスリックタイヤに「V905」と「IG60」のゴムを搭載して挙動を比較するというユニークなテストも行われた。見た目に違いはないが、スタッドレス用のゴムは低温での硬度が低いため、摩擦力が高いのが特徴だ。果たしてその結果は――。

 「IG60」は「V905」に対して2割ほど制動距離が短く、氷上では圧倒的な実力を証明した。ドライやウェットでの走行性能あるいは高速性能など、オールシーズン、ウィンターにもそれぞれの強みはあるが、国内で最もユーザーニーズが高いアイス性能にはやはりスタッドレスが最適といえるだろう。

 その氷上性能を向上するためにはパターンとゴムの改良が欠かせない。「IG60」では従来以上の性能を実現するために、エッジ量と接地面積に関してあらゆる組み合わせを検証した。さらに140種類以上のゴムを混合して目標値を達成したという。それ以外にもサイプの形状や溝の角度などにも緻密な計算が施されている。

 一見すると、同じような黒くて丸いタイヤだと感じる消費者は少なくないかもしれない。だが、絶え間ない努力の積み重ねが冬道の安心安全を支えていることを改めて意識していきたい。


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