【小野谷機工】5つの新機能を搭載した「ALMAX EXCEED XX」

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カテゴリー: レポート, 整備機器

 タイヤ販売・整備の現場で今、深刻化しているのが人手不足と作業スタッフの高齢化の問題。クルマ社会の安全・安心を担保する、重要な役割を持つタイヤ。その整備の技能をいかにして次世代に伝承していくか、非常に重要な局面に置かれていると言っても決して過言ではない。

 そのような状況を打開する具体的アイデアの一つが「現場での作業を少しでも楽にすること」。――すなわちタイヤ整備機器に新機能を搭載することによって省力化・省人化と整備作業の効率化を図ろうというものだ

フルスペックを搭載したプロショップ向けのハイエンドモデル

吉川真仁課長
商品開発部機器商品開発グループの吉川真仁課長

 タイヤ整備機器や更生タイヤ製造機器、廃タイヤ処理施設の国産メーカーの小野谷機工(福井県越前市、三村健二社長)では、かねてよりこの問題に真正面から取り組んできている。そしてその解として、省力化・省人化と作業の効率化を実現する数々のタイヤ整備機器新製品を開発し、市場にタイムリーに供給してきた。

 この9月から本格販売を開始した「ALMAX EXCEED XX」(アルマックス エクシード ダブルエックス)は、その最新機種だ。商品開発部機器商品開発グループの吉川真仁課長に、新製品の解説と実演デモを行ってもらった。

 「エクシード」のブランド名は、同社のタイヤ整備機器において最上級モデルを意味する。1993年にその名を初めて冠した「アルマックス エクシード」を上市。2001年に「エクシード―SRB」を発売。その後、「アルマックス エクシードX」を上市し、市場で高い評価を得ていた。

 その流れを汲むのが今回の26インチ対応レバーレスPCチェンジャー「アルマックス エクシードXX」。今年のオートサービスショーで参考出品し初公開した。

エアブレーキ機能など5つの新機能搭載

 吉川課長によると、新製品には5つの新機能を搭載したという。

 1つ目は、ターンテーブルを回転させるモーターに搭載した「エアブレーキ機能」。ターンテーブルを停止させるために、踏み込んでいた回転ペダルから足を離すが、これまでは惰性で完全に停止するまでタイムラグが生じた。

ALMAX EXCEED XX
「新型ホイールプレス装置」で楽に、確実にチャッキング

 今回、エアブレーキの働きで、ペダルから離した時点で回転がピタリとストップする。任意の場所で思いのまま停止するので、次の作業工程に快適に移ることができる。

 2つ目は「新型ホイールプレス装置」。チャッキングの際にホイールの押さえをこのプレス装置で補助するもの。テーブルセンターで、作業者が大きな力をかけずにホイール押さえができるので、芯出しを素早く、確実に行うことが可能だ。

 3つ目は「デュアルツール反転機能」。回転ディスクとレバーを反転させることで使い分けが可能な「デュアルツール」は、これまでの機種にも採用されスタンダード化していた。

 ただ、反転させ固定するときはピンを抜き差しする必要があった。それを今回、指1本のワンプッシュ操作でロック解除ができる機能を搭載。ワンタッチでのツール反転を実現し、作業をより効率化する。

ALMAX EXCEED XX
「サードプレス装置」でレバーレス作業をより容易に行うことを可能にした

 4つ目はビードプレスの「BP・BU連動機能」。ビードプレス作業において、新製品には「上プレス」と「下プレス」、2本のプレスを採用した。ビードプレス作業の進行に沿いながら2本の装置を上下に動かし昇降させることで、作業者にかかる負担を大幅に軽減し作業の省力化を実現するものだ。

 従来、「上プレス」と「下プレス」はそれぞれ単独で昇降するので、両方を下降させる場面では別々にボタン作業を行っていた。今回、「BP・BU連動機能」により、「上プレス」を下降させると「下プレス」も連動し下降するもの。細かな工夫だが、作業工程の流れがそれにより一層スムースになる。

 5つ目は「サードプレス装置」の採用。超偏平タイヤやランフラットタイヤのホイール組み込み時、MDツールやMDSヘルパーを使用し、デリケートなタイヤビード部に負担をかけないよう作業を行う。

 それでもツールを当てるポジションによって大きなテンションがかかる可能性がある。第3の補助装置として、この「サードプレス装置」を使うことで、レバーレス作業を容易に、かつ効率的に行うことが可能だ。

 これら5大機能のほかにも「エアー昇降式アーム」や「角度調整式ブレーカー」なども新たに採用。「インフレーター&2スピード」ターンテーブルを標準採用したほか、30インチアタッチメントなどオプション品を揃えている。

 吉川課長は、「ロープロタイヤはレバーレス操作で快適に作業することができ、ノーマルタイヤの場合は通常のチェンジャーとしてレバー作業も可能です。1台で2役の働きができるので、繁忙期など使い分けすることで、作業の一層の効率化を実現します」と話す。

 ハイエンドモデルにふさわしいスペックをフル搭載した、プロショップ向けのニューモデルだ。


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