アジア最大級のタイヤ見本市「CITEXPO2017」開催

シェア:
カテゴリー: レポート, 現地

 アジア地域で最大級のタイヤ見本市「第15回中国国際タイヤエキスポ」(CITEXPO2017)が8月21日~23日の3日間、上海世博展覧館(上海市浦東新区)で開かれ、約400社が出展した。各社はSUV用タイヤをはじめ、レースやスポーツカー向けの商品など独自のラインアップでプレゼンスを示した。期間中、アジアや中東、アフリカなどから約1万4000人が来場した。

ナンカンタイヤ プレミアムゾーンに注力

 主力ブランド「NANKANG」(ナンカン)に加え、セカンドブランドである「SONAR」(ソナー)を中心に商品展示を行った。ナンカンブランドからは耐久性を高めた「AS―2+」などのスポーツタイヤを展示。またソナーブランドでは、ウェット路面での操縦安定性を向上させたSUV用タイヤ「SX-7」などを紹介した。

 同社は中国において、リプレイス市場に注力している。ただ、近年は現地大手メーカーの成長が著しく、価格面での競争が増しているという。

 呉敏禎(ゴ・ビンテイ)部長は「中国メーカーと2~3割程度の価格差がある。またここ数年、彼らは量だけでなく、品質面でもレベルアップしている。こうした中で、我々は高い技術力と開発力を活かし、プレミアムカテゴリーで販売を伸ばしていく」と述べた。

 同社は江蘇省・張家港に乗用車およびライトトラック用タイヤ工場を有している。供給面では輸出が90%、中国国内向けが10%となる。

ワンリタイヤ レース用タイヤの開発加速

 ブースでは今年2月に日本市場に投入したレーシングタイヤ「SR390」をはじめとする「WANLI」(ワンリ)シリーズや、低燃費性と軽量化を追求する「APTANY」(アプタナ)シリーズなどを展示した。また、D1グランプリのグッズ展示コーナーを設け、同社が積極的にモータースポーツに取り組む姿勢をアピールした。

 日本での上半期の販売状況について、魏健光(ギ・ケンコウ)課長は「前年を上回る水準を達成した。特に『SR390』の販売が好調で、生産が追いつかない状態である」と語った。

 また同社はレース用タイヤの開発を加速している。今年4月の「上海国際モーターショー」でラップタイムの短縮を追求した競技用コンセプトタイヤ「Flight」(フライト)を初公開した。2018年には量産を始める計画で「レースで培ったノウハウを商品開発に活かし、品質の向上に繋げる」(同)としている。

 同社の2016年のタイヤ販売量は前年比12.4%増の1406万本と大幅に伸長した。

マックストレックタイヤ オールシーズンタイヤをグローバル展開

 今年8月から新発売したオールシーズンタイヤ「POLYMAX 4S」(ポリマックス・フォーエス)などを展示した。同商品はシリカの増量やトレッドパターンの改良により、ウェット路面における高いグリップ力を実現しているのが特徴。発売サイズは現時点で20サイズとなっているが、今後も順次サイズを拡大していく。

 林俊航(リン・ジェーソン)氏は「同商品は当社にとって初のオールシーズンタイヤで、約1年間をかけて開発した。一般道はもちろん、突然の降雪でも走れるため、経済性や利便性が高いので、グローバル商品として展開していく」と紹介した。

 日本市場において、軽自動車専用のサイズやスタッドレスタイヤを開発し、オートウェイを通じて販売している。「市場ニーズを捉え、最適な商品を提供し、競争力を高めていく」(同)。

エバーグリーンタイヤ 7割以上が欧州向け

 「エバーグリーンタイヤ」は輸出向けの乗用車用タイヤブランドとして、2008年に誕生した。同社の主力市場である欧州での販売比率が約7割と高く、英仏などでの販売が好調だという。また、近年は日本や北米などの地域でも展開している。

 ブースではSUV/4×4向けのコンフォートタイヤ「ES380」から、優れたグリップ性能を発揮するウィンタータイヤ「EW616」まで、豊富な商品展示を行った。

 宋厚強(ソウ・ジャック)総経理は「ブランドを立ち上げて以来、商品開発やブランド力の構築に力を入れてきている。現在は100以上の国・地域で販売しており、新規顧客が増えている。中国の輸出タイヤブランドの中で有力なブランドのひとつ」と自信を示した。

豊源(ホウゲン)タイヤ 日本向けは20インチ以上がメイン

 プレミアムカー向け「FRD26」をはじめ、SUV向けオールテレーンタイヤ「FRD86」や快適性を重視する「FRD66」など、さまざまな走行シーンに対応できる商品をラインアップ。

 同社は海外向けに「FARROAD」(ファーロード)と「SAFERICH」(セーフリッチ)の2ブランドを有しているほか、中国国内では「EADA」(イダー)ブランドとして展開している。

 黄江波(コウ・デイビッド)氏は「日本への輸出は20~22インチがメインで、数量的にはまだ多くはない。日本のユーザーは自国のブランドに対し、高い信頼度を持っているので、我々のブランドが浸透するのはまだ難しい」と語った。

 その上で、中国国内での販売について、「SUVのニーズが高いが、海外のタイヤブランドが人気だ。我々は小径サイズのカテゴリーで販売が伸びている」としている。

 2013年に創業した同社は、山東省に乗用車用タイヤ工場を運営している。生産能力は現時点で年産600万本となっているが、将来的には2000万本に高める計画。

XHPホイール 日本で年間5000個を目指す

 XHPは“Xtrem High Performance”(エクストリーム・ハイパフォーマンス)の頭文字を取って作られたグローバルブランドで、豪州では20年以上の歴史を誇る。

 ブースでは5本スポークのヒトデ型ホイールや高い剛性を持つメッシュホイールなど、個性あふれるデザインや豊富なカラーバリエーションで、来場者の関心を集めていた。

 同社は鍛造2ピースのホイールを中心に製造・販売を行っており、2013年に中国・江蘇省に合弁会社を設立し、生産体制を強化している。

 鞏宝鋼(キョウ・ピーター)総経理は「日本は昨年から販売を始め、これから力を入れていく。近い将来は年間5000個を達成したい」と意欲を見せた。


[PR]

[PR]

【関連記事】